【前編】共に日の丸を背負う古木夫妻。コーフボールを通して出会った2人が、競技の魅力を語り尽くす!

2015.04.27 森 大樹

古木翔、古木優

 

ご夫婦2人揃ってコーフボール日本代表である古木翔さん(写真・左)・古木優(写真・右)さんご夫妻のインタビューです。コーフボールとはオランダ発祥の男女混合で行うスポーツであり、リング状のバスケットにボールをシュートして得点を競う競技です。古木翔さんは日本代表の選手兼任監督として、優さんは女性のエースとして、日本コーフボール界を牽引されているお二人にコーフボールの魅力をお聞きします!

 

コーフボールとの出会い

 

–  まずは翔さんから、今までのスポーツの経歴、コーフボールとの出会いを教えてください。

【翔さん】

小学校5年生からバスケットボールを、高校・大学ではフットサルをやっていました。高校2年生からコーフボールを始めて、大学3年生からはコーフボール一筋でやっています。2015年11月でコーフボール歴10年になります。

コーフボールとの出会いは新聞でした。新聞の地域情報欄にコーフボールの紹介が載っていて、メンバー募集をしていたのがきっかけでした。当時やっていたフットサルの他にも何かやりたいと思っていたところ見つけたという形です。

初めて練習に参加した時、チームにはまだ5人しかおらず試合もできない状態でした。当時はシュート練習のみという感じでしたね。人数は少ないですが、20~25歳の若い方が元気良く練習している良い雰囲気でした。

 

–  日本ではその5人の方がコーフボールの始められたのでしょうか。

【翔さん】

日本でのコーフボールの発祥は秋田県です。第2のオリンピックと言われている「ワールドゲームズ」が秋田で行われた2001年に、日本にもコーフボールが入ってきました。そこでプレーされていた方にコンタクトを取った現・日本コーフボール協会理事長の飛佐さんが東京でチームを発足させました。秋田の選手にも教えてもらいながら東京での練習に励みました。

 

–  優さんのスポーツ経歴、出会いを教えていただけますか。

【優さん】

私は中学校、高校とバスケットボールをしていました。専門学校の時は、少しの時間ですが女子ラグビーをやっていました。

コーフボールとの出会いは友人に誘われて練習に行ったことでした。すぐにのめり込んでいきました。誘ってくれた友人が日本代表だと言っていて、一体何のスポーツかと思っていたらコーフボールだったんです。頑張れば日本代表にもなれるし、自分でこれなら打ち込める競技だと思えたので、続けてみることにしました。

 

–  まだ競技人口が少ないと練習も大変だと思います。練習メニューは誰が考えているのでしょうか。

【翔さん】

東京では現在、私が練習メニュー考えています。海外の試合動画などを繰り返して見て、必要だと思った練習、戦術を考えて取り入れています。

 

【優さん】

翔さんは家でも私とあまり会話をしなくなるくらい、コーフボールの動画を見て研究しています(笑)

 

【翔さん】

私は戦術やメニューを考えたりすることが好きだったので、そういう楽しみも感じています。昔からいろいろなスポーツを見るのが好きで、チームとしての戦術や様々な選手の動きを見ていました。この前は野球観戦に行って、試合前のゲッツーの練習を見てテンションが上がっていました(笑)

 

古木翔

 

–  今年から翔さんは選手兼任という形で日本代表の監督に就任されました。

【翔さん】

監督をさせていただくことになったので、自身が経験してきたこと、身につけてきたことをしっかり伝えていきたいです。そうすることで日本のレベルを上げたいです。これからは選手として試合・練習をしながら、今まで以上にいろいろな指示を出せるようにならなければいけないですね。

競技の普及に必要なこと

 

–  コーフボールをしていて苦労したことを教えてください。

【翔さん】

今まで苦労したことはチームメート集めです。コーフボールを知っていただく機会がほとんどなかったので、苦戦していました。

また、今後苦労することもあると思っています。昔は、日本代表として試合に出場する際は秋田チームの選手が中心になったり、最近では東京チームの選手が中心となっていました。これからは東京、名古屋、長崎、岡山それぞれのチームの選手も加わり、日本代表として戦っていくことになります。一緒に練習をしたり、戦術を練ったりする機会をなかなか作れなく、チームとして連携を取ることが難しくなると思っています。コーフボールの仲間が増えたからこそ出てきた、嬉しい難しさですね。

 

–  コーフボールをやっていてよかったことを教えてください。

【翔さん】

最初4、5人と少人数だったところから人数が増えてきて、昨年には日本選手権を開催できるようにまでなったことが本当に嬉しかったです。現在もどんどん広がっているので嬉しいです。

また、自身のコーフボールレベルが上がったことも良かったことです。海外の選手と話していて理解し合えたりすると嬉しいです。日本でやってきたことも間違えではなかったと思うと嬉しいですね。

 

–  優さんの苦労されたことを教えていただけますか。

【優さん】

最初はイメージしていた日本代表と少し違っていました。みんな働きながら競技をしているため、練習に出たいけど出られなかったりもします。そうなるとどうしてもチーム内のモチベーションや練習量にも差が生じてしまいます。いろいろな環境で競技をしている選手同士がチームとして連携することが大変だと感じることはあります。

 

古木優

 

–  良かったことを教えていただけますか。

【優さん】

コーフボールをはじめてからは台湾や韓国、インドネシアなど海外の友人が増えたことが嬉しいです。それまで海外には全く興味がなかったのですが、コーフボールを通して初めて行き、興味を持つようになりました。日本にも東京以外に名古屋・長崎・岡山・千葉にチームがあるので、各地に知り合いが増えて交流が増えました。

 

–  日本人選手と海外選手と比べて違うことはありますか。

【優さん】

日本は選手の年齢層が高く、今の日本人選手は20代後半の選手が多いです。海外ではミニバスケットボールのような感じで、小さい頃からコーフボールが身近にあり、広まっています。日本では、ゴールそのものがなかったりするので、なかなか広がっていません。

今は学生が少ないので、もっと大学でも広まるといいですね。イギリスではサークル活動でかなり人気なので、日本でももっと流行ってほしいです。男女一緒にするスポーツなので、交流という点でも向いていると思います。

 

–  コーフボールを普及させるために必要なことは何だと思いますか。

【翔さん】

まずはコーフボールを知ってもらうことだと思います。あとは魅力をいかに伝えるかです。競技としての楽しさはもちろんのこと、仲間作り、チームマネジメント、海外遠征など、魅力はたくさんあるので、まずは一度体験してもらいたいですね。現在は全都道府県を回る全国ツアーとして、コーフボールの体験イベントを開催しているので、日本全国の方にコーフボールを体験いただくチャンスがあります。興味がある方には、是非声をかけてもらいたいですね。

 

【優さん】

私は、選手として強くなることが必要だと思っています。私がそうだったように、日本代表を目指してコーフボールをしにくる人もいると思います。

日本代表なのにレベルが低い、それでも日本代表かと言われてしまうのは絶対に嫌なので、日本代表にふさわしいプレーができるように日々練習しています。

 

【後編】へ続く