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アンブロとガンバ大阪の17年。彼らの歴史と次なるステージ【PR】

2020.05.21 / AZrena編集部

 

<写真提供:デサントジャパン株式会社>

明治安田生命J1リーグに所属するガンバ大阪のユニフォームサプライヤーとなったアンブロは、2003年から17年に渡ってそのパートナーシップを継続させている。“ガンバ大阪=アンブロ”というイメージも、サッカーファンには定着しつつあるのではないか。知らない方には、この機会に覚えてもらいたい。

今や、アンブロにとって、ガンバ大阪はなくてはならない存在である。それもアツい気持ちを持ったファンの支えがあってこそ。アンブロはガンバ大阪と一緒に成長してきた。そんな、アンブロとガンバ大阪を“繋ぐ”役割を果たしているのが、ガンバ大阪営業部の吉村友寿氏。アンブロ担当の彼に、両者の歴史と未来図について聞いた。

(聞き手:竹中玲央奈)

 

スタッフへの転身

私の経歴からお話させていただくと、高校生までサッカーをしていました。高校生だった94,5年がちょうどJリーグ開幕当初ということも大きく、その後もスポーツビジネスを学びました。その中で「将来サッカーに関われる仕事に就けたら良いな」とも漠然と思っていましたね。ただ、僕らの時はプロサッカークラブが就職先の候補に上がってくるものではなかったので、その時点では諦めました。でも「いずれは地元のJリーグクラブで働けたら」という想いは存在し続けていました。

新卒で旅行会社に入って営業を学んだ後、体験型ギフトを制作・販売する企業に転職したんです。旅館宿泊や温泉旅行、陶芸などの体験コンテンツが載ったカタログギフトは今となってはメジャーですが、当時は先駆けでした。そのベンチャーで5年間、法人営業をしていたのですが、ひょんな縁からなでしこリーグに所属していたスペランツァFC大阪高槻を手伝うことになりました。

 

アンブロがつないだガンバへの道

スペランツァには2年間在籍して、担当していた業務は主にクラブ運営全般。試合運営やチケット販売、ファンクラブ事業やスポンサー営業ですね。実は、スペランツァも松下電器の女子サッカー部であり、アンブロを着用していたんです。そういう意味でガンバとも縁がありました。そして、2014年にガンバに入社することになったんです。

入社してからは主にパートナー営業を担当し、2020年シーズンで7年目になります。デサントさんを担当させていただいたのは2015年から。担務はいわゆるスポンサー営業です。実務としては、無形商材を扱う一般企業の法人営業のイメージに近いかなと。

例えばデサントさんとの取り組みは、ガンバ大阪のコンテンツや選手、スタジアムの広告看板などを活用してブランディングをしていったり、キャンペーン等で売り上げを高めていったり。そういったお手伝いをさせていただいています。契約交渉やキャンペーンの企画提案、そして提案した内容のイベントやプロモーションの実務運用までを行っております。

 

一番売れたガンバのユニフォームは…

アンブロさんとは2003年からサプライヤーとして契約して17年が経過しました。毎年ユニフォームは変わっていくのですが、デザインなどのビジネス的な要素や、選手のパフォーマンスに直結する素材などの要素が関わってきます。ですから、グッズ担当や強化部など関わる部署全てを通して決めていきます。

これまで多くのユニフォームが世に出ましたが、レプリカの販売枚数の基準で言うと、2015年の、タイトル獲った翌年がものすごく売れました。数字でいうと、前年比1.8倍ほど。やはりタイトルを獲った翌年はJリーグワッペンの色が変わりますしサポーターの心も掴むのかなと。もちろんその年のデザインが良かったというのもあると思います。

ガンバ大阪で勤務して7年ですが、アンブロのグッズを身に着けている人が多くなっている感覚は年々あります。肌感ですが、アンブロのバッグを持って通学する高校生や、ジャージを着て万博の外周をランニングする人が多くなっていっているなと。

これって、契約を始めてすぐに起こる事象ではないと思うんです。この17年の歴史が作った環境であることは間違いありません。スタジアム付近で、ユニフォームを着ている人はもちろんですが、スニーカーや普段着まで揃える人もいらっしゃいますし、“ガンバ大阪”を通じてアンブロの浸透度は深くなっていると思いますね。

 

パナスタが加速させた魅力

ガンバ大阪のホームスタジアム“パナスタ”は、世界に誇れると自負しています。 ピッチとの距離も近いので、戦う選手の迫力を身近に感じれますし、サポーターの応援、後押しによる臨場感・一体感は、日本屈指だと思います。

試合における“勝った負けた”以外のところ。サッカー観戦プラスアルファで楽しんでいただけるようなイベントに、ここ1、2年とても力を入れています。ターゲットを絞りながらですが、様々な方に楽しんでもらえるものを企画しています。

その中で今シーズンは観客数の増加というのがチームとしての大きなトピックスでした。2014年、三冠をとった年の平均は14,749人だったのですが、昨年は27,837人。2倍近いんです。このスタジアムができて観客数が増え、チケットが売れるようになったのは明らか。ただそれだけでなく、私が担当しているスポンサー収入もグッズ売上も増えています。

 

 

啓蒙活動ではないですけど、例えば昨年のナイターの試合でスマホに貼る用の青いシールを配りました。ライトを照らせば青い光が出る仕様だったのですが、これが幻想的で一体感が生まれましたね。ナイターのゲーム時にはグッズ配布もしながら、コアな人以外にも「ガンバって格好良いな」「あのグッズほしいな」と思わせるような仕掛けはところどころに入れています。

年に一回「ガンバエキスポ」というイベントで来場者全員にオリジナル限定シャツをプレゼントしています。昨年は木梨憲武さんがデザインしたものを、2年前と3年前は太陽の塔とコラボしたものを作りました。これはデサントさんの協力なくしてはできないものです。

 

アンブロ製ということで、限定シャツを手にしたファンにも信頼感を与えられます。それにさらに、ブランドマークのついたシャツを貰えるということで、プレミアム感も増しているのかなと。該当する試合ではほぼ全員がそのシャツを着て応援していますから、そこで新規のファンが増え、アンブロのブランドに対するイメージも良くなればいいなと思います。

サプライヤーであるデサントさんとはより取り組みを充実させていかなければいけないと思っています。ここ数年でいうとガンバエキスポが最大の目玉となっていますが、他のことにも取り組みたいなと。

 

デサントさんのDISCという最新テクノロジーを利用してウェアを作成する研究開発所があり、協力依頼もいただいています。ここで開発の連携もしたいなと考えているんです。

例えば、ドローンを利用して選手一人一人の細かい動き、切り返しするタイミングやダッシュの頻度を映像で解析して集計する。そして、それを基に、ポジションやプレーヤーに応じてウェアを作ってみると。このようにテクノロジーを活用したウェア開発という分野で、ガンバも協力できたら面白いなと思っています。

 

“大阪愛”が両者をつなぐ

デサントも大阪の企業ですし、ガンバも大阪のチーム。“大阪愛”が双方で強いからこそ、ONE TEAMのような形ができていると感じていますし、ファンの方にも通じているのだと思います。

日韓W杯の後、2003年からアンブロに変わって、2008年にACLで優勝し、2005年、2014年にJリーグタイトル獲って、と。黄金期を共にしたのがアンブロですから。「渋いブランドをつけているな」とガンバ入社前は思っていましたけどね(笑)。長い歴史の中で築いてきたこの関係性はなかなか切り離せなくなっていると思いますし、これからも共にいろいろなものを創っていきたいです。