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「スポーツスポンサードには無限の価値がある」東京冷機工業がアースフレンズと歩む理由

2020.06.09 / AZrena編集部

B2リーグのアースフレンズ東京Zを、ユニフォーム胸スポンサーとして支える東京冷機工業株式会社代表取締役社長の吉田丈太朗氏。企業人となってもスポーツやスポンサードには興味が湧かなかったと語る吉田氏がなぜ、クラブを支えるに至ったのでしょうか。彼が感じるスポンサー企業のメリットとは。

 

B2リーグのアースフレンズ東京Z(以下、アースフレンズ)を、ユニフォーム胸スポンサーとして支える東京冷機工業株式会社(以下、トウレイ) 代表取締役社長の吉田丈太朗氏。学生時代はスポーツに挑戦しても、あまり熱中できず、企業人となってもスポーツやスポンサードには興味が湧かなかったと語ります。

 

そんな吉田氏がなぜ、アースフレンズとバスケットボールに心を奪われ、クラブを支えるに至ったのでしょうか。そして彼が感じるプロスポーツチームを支える企業のメリットとは。

 

(取材日:2020年5月8日 聞き手:竹中玲央奈)

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「こんな人たちと一緒に働きたい」

トウレイは、2019年11月にアースフレンズさんとトップスポンサー契約を締結しました。クラブの公式ホームページで、私はこのようにメッセージを記させていただいています。

 

「今回アースフレンズ東京Z様のファン、お一人おひとりを大切にされている姿、地域に根付いたボランティア活動、惜しくもレギュラーに選ばれなかったバスケ部員達へ活躍の場を提供するなど様々な活動、さらに選手・スタッフの皆様が飽くなき挑戦を続ける情熱に共感と感銘を覚え、是非応援をしたいと思い、パートナー企業として手を挙げさせていただきました」

引用元:https://eftokyo-z.jp/news/191125-01

 

バスケットボールに限った話ではないかもしれませんが、注目される花形の選手はごく一部です。大学生に話を聞くと、試合にすら出たことがない選手も多く、我慢をしている選手が8割くらいはいます。それでもいざ試合が始まると、闘争心剥き出しで喜んだり、悔しがったり、喜怒哀楽をはっきりと表現するんです。継続し続けるパワーや諦めない精神力をもつ、こんな人たちと一緒に働きたいと素直に思いました。

 

現代は、とかくナイーブな方が多いように感じます。私も人のことは言えませんが、些細な事で心が折れてしまいがちです。しかしスポーツをやっている人たちは、逆境に強いと感じるんですよね。そこに大きな魅力を感じますし、社員にもその強さに触れてほしいなと感じました。

 

弊社にとっても、スポーツに熱中している人はとても魅力的に映りますし、アースフレンズさんのスポンサーになることで、採用面での期待も持っています。

 

アースフレンズさんはバスケットボールのクラブチームですが、社会貢献にも積極的です。私たちも事業を通じて社会貢献活動を推進し、弊社のホームページにも「環境への取り組み」としてご紹介していますが、まだまだ道半ばの過程だと捉えています。

 

そのなか、社会貢献活動に積極的なアースフレンズさんを応援すること自体も、社会貢献に繋がり、企業の社会的責任を果たす一助になっているのでは、と思っています。

 

山野社長の“群を抜いた”熱意に惹かれる

そもそも、私は子供の頃、あまりスポーツに興味がなかったんです。中学ではバスケットボールを1年間やっていましたが、当時は球拾いばかりが面白くなくて、辞めてしまいました。バレーボールも1年間やりましたが、どこか興味が沸きませんでした。チームプレーの素晴らしさや楽しさを見出す前に辞めてしまったんです。スポーツ観戦することにも、あまり目を向けていませんでした。

 

そんな私がスポーツに携わることになったきっかけは、高校時代の先輩にあります。もともとその先輩とは、深い付き合いはなかったのですが、40年ぶりに高校の同窓会で再会して懇意となり、ある時彼が「面白い人がいるから」と言って、アースフレンズさんの企業パーティーに連れていってくれたんです。

そこで山野勝行社長に初めてお逢いして、クラブチーム経営を語る熱意に惹かれました。私はもともと営業職に長く携わっていたので、様々な業界の方とお付き合いがありましたが、その中でも山野さんは群を抜いていましたね。スポンサーへの勧誘などは一切なかったですが、「是非一度、試合を見にきてほしい」と言われ、初めてBリーグを見に行くことになりました。

 

バスケットボールに興味がなかった私ですが、実際に試合を見たらガラッと印象が変わりました。選手の息遣いや喜怒哀楽が間近で見られますし、選手同士がぶつかり合う音は格闘技にも似た迫力がありました。スポーツには、言葉を介さずとも人へ伝える力がものすごくあると感じました。

 

以前から私は、社員みんなで何か共感し合えるものは無いかと模索していました。スポーツがもつメッセージの伝達力や共感性は、経営者としてとても魅力的に映りました。またアースフレンズさんは社会貢献活動にも積極的ですので、弊社社員とタッグを組んで、活動を進められれば、こんな素晴らしい事はないですよね。

 

社内運動会とともに、総勢約900人を集めてバスケット観戦

私は仕事柄、様々なパーティーや交流会に足を運びますが、山野さんとお会いして、スポーツがもつ力を感じました。バスケットボールへ強い熱意と同じ共感性をもつ企業人が会に集まっているので、とにかく親しくなる速度が早いんです。またバスケットボールに関心を寄せる企業の多さにも驚きました。

 

それまでは、スポンサーとしてスポーツを応援するという発想は全くもっていませんでしたね。おそらくアースフレンズでなければ、山野さんでなければそう思わなかったかもしれません。

 

山野さんには実際に会社にも来ていただいて、スポーツクラブ経営について講演していただきました。山野さんの熱意に触れた社員たちが、アースフレンズをスポンサードする事に前向きになってくれたきっかけになったと思います。知らないままでは「なぜそんなことをやるの?」と思われがちなので、生の声を聴けたことは大きかったと感じています。

 

2019年10月には、マッチデー・スポンサーという形で試合に携わりました。試合前の会場で社内運動会を開催して、のちの試合観戦では弊社のお客様を大勢招待いたしました。総勢900人くらいになったと思います。様々な方々と交流が生まれ、試合を見て感動を分かち合う。山野さんと出会えて本当に良かったと感じました。



 

スポーツにはコロナ禍でも大きな影響力がある

2020年2月には、バスケ好きの大学生を集めて「カレッジカップ」の開催をサポートしました。この大会もアースフレンズさんの試合前に会場をお借りして、各大学のAチームではなく、Bチームで頑張っている学生に参加していただきました。まさに私が発信した「惜しくもレギュラーに選ばれなかったバスケ部員達へ活躍の場を提供する」というメッセージが、形になった瞬間ですね。


カレッジカップの模様<写真提供:東京冷機工業株式会社>

残念ながら新型コロナウイルスの影響もあって、その後も様々なイベントを企画していましたが中止を余儀なくされてしまいました。スポンサーとして費用対効果を測るのは、まだ先の話ですが、スポンサー費用をビジネスだけで回収しようという考えはもっていません。スポーツには無形の効果がある。また将来、実を結ぶつぼみがたくさん存在すると感じているからです。

 

社内でもバスケットボール部が立ち上がりました。取引会社のチームと試合をして盛り上がっていますし、先日は仁平拓海選手にも練習に足を運んでいただきました。今後はアースフレンズさんへのスポンサードをきっかけに、私共トウレイに興味をもってくれる方々が増えてくれば有難いと思っています。またアースフレンズさんの成長過程を見守っていくことも楽しみの一つですね。

 

コロナウイルスによる影響は計り知れないものがありますが、メリットもあると思います。企業活動で言えば、業務手順の抜本的見直しによる効率化などは、この機でなければできなかったことです。また時間を有効に使って、自己啓発に励みスキルを身に着けるのも良いでしょう。様々な角度から日常を見直し、長期的な視点でチャレンジしていくことが大切だと思います。

 

またスポーツも多くの人を元気づけています。試合ができない状況でも、再開に向けて黙々とトレーニングを続けるアスリートの姿は、多くの人に伝わっているはずです。「早く試合を見たい」という人の頑張る糧にもなりますね。その意味でも、スポーツがこの機に社会へ与えた影響は大きいと思います。

 

スポーツに興味がなかった私が、こんなにスポーツがある日常が待ち遠しくなるとは思いませんでした。選手の皆さんも同じ気持ちと思いますが、その苦しさはスポンサーとして携わっているからこそ分かる部分もあります。再開後は溜まりに溜まったエネルギーを、存分にコートで爆発してほしいです。

 

そして忘れないでほしいのは、スポーツを支えているのは選手だけではないということです。表舞台に立てなくても、裏方として支えている方々がたくさんいます。今は苦しい状況ですが、みんなで一丸となって乗り越えていただきたいですね。