【前編】選手とオーナー、2つの役割で活躍する石田剛規。追求するのは、バスケットボールが持つ無限の可能性

2015.02.09 AZrena編集部

石田剛規

 

今回はバスケットボール選手の石田剛規選手にお話を伺います。日本代表に選出された経歴を持ち、NBLトヨタ自動車アルバルク→bjリーグ千葉ジェッツ→NBDL東京エクセレンスでご活躍されています。さらには、3×3(3人制バスケットボール)において選手兼オーナーとしても活動中です。

様々な分野で幅広くご活躍されている石田さんの魅力に迫ります!

 

怪我と闘った4年間で感じたこと

 

–  まず、石田さんとバスケットボールの出会いについて教えてください。

小学校4年生のときにミニバスケットボールを始めたところから競技人生がスタートしました。中学校のときに県の選抜に選ばれ、高校では国体にも出場しました。全国大会では目立った成績を収めていたわけではありませんが、国体での動きを見てくださった、慶応義塾大学からお声掛けしていただき、大学でもバスケットボールができる環境に進めました。

 

–  大学での選手生活はいかがでしたか。

元々大学では建築のことを学びたいという思いがあり、卒業後も建築関係の仕事に進もうと考えていました。勉強と並行して部活の方もチームのレベルの高さに影響されて自分も上達していくことができました。大学3年のときに自分のプレーを見てくださった、ある企業のチームから声をかけていただきました。それまでは文武両道で競技も勉強も努力してきましたが、もしバスケットボールだけに専念できたらどれくらい選手として伸びるのか自分の可能性を試したくなったので、一般的に就職するのではなく、バスケットボール選手の道を選びました。

 

–  社会人・プロ選手としての競技生活は厳しいものでしたか。

社会人1年目にU24の日本代表に選んでいただきましたが、選出されて出た国際大会の時に前十字靭帯を怪我してしまいました。その後も手術、リハビリ、再発、手術と繰り返してしまい、4年間は思うようにプレーができませんでした。

 

–  4年間も怪我と闘われていたわけですね。相当長い期間だと思います。

学生のときは大きな怪我をしていなかったので、この時期は本当につらく辞めたいと思うときもありました。4年経ったときに、チームからも解雇の通知があり、自分の中にも一区切り付いたという思いがあったので、新しい道に進もうと考えていました。

 

–  次はどのような道に進むか決められていたのですか。

好きなバスケットボールを違う視点から見てみたいと思い、協会からの依頼でU12~U18のバスケットボールクリニックをさせていただきました。選抜合宿やセレクションまでお手伝いさせてもらい全国を回りました。自分でもまだまだ動けるので見本を見せながら指導していましたね。余談ですが、その期間にブザービート(2009年:山下智久が主演のバスケットドラマ)というドラマで俳優さんにバスケットボールを指導する機会があり、運良く自分もドラマに出させていただいたりもしました。

 

–  自分がプレーをするのではなく、教えるという立場に変わったんですね。

はい。現役を離れて競技を指導する立場になって、やはり自分はバスケットボールが好きなのだと感じました。ちょうどその頃に、たまたま後輩から千葉にできるbjリーグの新しいチームを立ち上げを手伝って欲しいと相談されました。

 

–  それでも今は現役の選手でいらっしゃいますよね(笑)

「まだ選手としてもプレーできますよね!」と言われたのでやらせてもらっています(笑)なので現役に復帰して2年間はbjリーグの千葉ジェッツでプレーしていました。3年目に東京にNBDL(NBLの下部組織にあたるリーグ)新しくチーム(現:東京エクセレンス)ができるということで移籍をし、今年で2年目になります。

3×3のチームでオーナー兼選手を務める

 

–  ブザービートに出られていたことにも驚きましたが、バスケットボールを通してプロ選手、コーチ、ドラマ出演と既にいろいろな経験をされていますね。

ご存知かと思いますが、それだけではありません。今熱く取り組んでいることがあります。3×3(スリー・バイ・スリー)のプロのリーグがあるのをご存知でしょうか。実は現在、3×3のチームでオーナー兼選手もやっているんです。

 

–  3×3の競技について簡単に教えていただけますか。

3×3は4人登録で3人が試合に出場してフリーに交代できる3対3のバスケットです。コートは正規のバスケットコートの半分を使用します。ルールも基本はバスケットボールと同じですが、攻守の交代の仕方等、多少異なるところもあります。

 

石田剛規

 

–  石田さんが感じる正規のバスケットボールと3人制バスケットボールの決定的な違いはありますか。

使う筋力も体力も違います。ルールも違いがあり、例えばバスケットボールではファールを取られるものも3×3では流されることが多いです。イメージはかなりラフな感じです。その分フィジカルの部分での戦いが多いので、かなり白熱します。

 

–  一般的なバスケットボールと3×3の両方をしている選手は多いのですか。

現在はまだ少ないですが、今後、バスケットボールと3×3を兼任する選手が更に増えていくといいなと思っています。6・7・8月の3ヶ月間、プロバスケットボールが日本ではオフシーズンなので、その時に積極的に参加してもらえると3×3は今後もっと盛り上がっていくのではないかと思っています。

 

–  3×3の魅力を教えていただけますか。

たくさんあります!まずプレーする側ですと、

・世界ランクで上位に入れる可能性がある。(5人制は世界の壁が厚い)

・参加が容易(ゴールが1つあればでき、体力も5人制程使わない)

・外でも開催が可能

さらに、観る側でも

・本当に間近で観戦が可能。(選手の息遣いを感じながら、激しいプレーを近くで観るのは楽しさが倍増)

・音楽を聴きながら、ビールを飲みながら楽しめる

と、たくさん良いところがあります。

 

【後編】へ続く