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より“短い”野球観戦を。投球間の時間を制限するピッチ・クロック

2022.08.03 / AZrena編集部

観戦をより楽しんでもらうための工夫は様々なスポーツで行われていますが、野球も例外ではありません。野球観戦でネックになることと言えば、試合時間の長さでしょう。サッカーやバスケットボール等他のメジャースポーツと比較しても、その長さは顕著です。

 

この問題への解決策として、野球先進国のアメリカでは「ピッチ・クロック」の導入が進んでいます。ピッチ・クロックとは、投手が捕手から球を受け取ってから次の投球をするまでの時間を制限するものです。試合時間の短縮を目的としています。

ピッチ・クロックはアメリカの大学野球とマイナーリーグで導入済みです。

例えばメジャーリーグの一つ下のマイナーリーグである3A(トリプルA)では、投手が球を受け取ってから14秒以内に投球しなければなりません。走者がいる時には19秒以内の投球が求められます。これに反した場合、ボール球1球分としてカウントされます。2021年の計測によると、28分程度の試合時間短縮に成功しました。

メジャーリーグでは2015年から採用提案がなされており、2023年に導入される見込みとなっています。

一方で懸念されるのは、投手の疲労です。投球間隔が短くなることで投手への負担が増えるとの心配がなされています。ピッチ・クロックの導入で、球数制限などにも影響を及ぼすかもしれません。

 

まだまだ模索中の取り組みですが、少しスピーディーな野球が今後広まっていくかもしれません。