群馬の“県民球団”代表が語る、設立経緯とラミレス加入の裏側

2014.11.29 AZrena編集部

糸井丈之

本日は、プロ野球ルートインBC(Baseball Challenge)リーグの群馬ダイヤモンドペガサス球団代表の糸井丈之さんにお話を伺いました。群馬ダイヤモンドペガサスは、川尻哲郎監督、松永浩美野手総合特別コーチ、アレックスラミレス外野手兼任打撃コーチといった元NPB選手を指導者据えた、伊藤彰大主将率いる地元密着型のチームです。BCリーグ参入の経緯や経営面でのお話から、元ヤクルト・スワローズ、読売ジャイアンツのアレックスラミレス選手入団のお話までお聞かせ頂きました。

 

地域活性化を理念に野球チームを創設

 

– 本日は、よろしくお願いします。早速ですが、群馬ダイヤモンドペガサスが創設された経緯を教えてください。

リーグが出来た発火点は、新潟アルビレックスの池田弘さんとBCL代表の村山哲二さんです。サッカーやバスケットもやる中で、野球もやろう!ということで2007年に新潟・長野・富山・石川の4県でリーグがスタートしまして、1年後に群馬・福井も参入しました。その理由は、「街おこし」です。地域作り。みんなで地域おこしをしよう!ということで、参加することになりました。

 

– ご自身が代表になられた理由は何ですか。

2つの経緯があります。1つ目は、息子が高崎高校でキャプテンを勤めていたこと。2つ目は、クラブ野球チームの選手を何人か、私自身の会社(糸井商事)で雇っていた。というところです。群馬で誰がやる?となった時に、糸井に話をすれば!となりました。10年早くても信用の問題で私には来なかったでしょうし、10年先だったらバイタリティーがあったかわかりません(笑)本当に、タイミングですね。

 

– 本当に新しいチャレンジだと思うのですが、周りの反応はいかがでしたか。

反対は無かったですね。ただ、県民球団として県の中のどの場所に軸足を置くのか、どの球場で何試合野球をするのか、等は非常に難しいところでした。

 

– 選手をプロにしたい!独立リーグの選手の質全体でNPBを抜きたい!等目指すところはありますか。

チームによって色々とあると思いますが、上のステージに行くためのステップという側面はあると思います。私としてはチームとして新聞・メディアとも一体となって、県民の話題作りになる。というところにフォーカスを置いていますね。

 

群馬ダイヤモンドペガサス

 

– どのようなファン層が多いですか。

60-70歳夫婦の方で昔野球をやる息子がいた方なんかは、この前徳島までバスで一緒に応援しにきてくださったりとか、ファミリーで子供に見せる目的で来てくださったり、当然選手の友人や肉親だったりが多いですね。

 

– 選手はどのような方が多いのですか。

うちのチームは、群馬のチームというところを意識しているのもあり、主力で活躍している選手も群馬の選手が多いんですよ!

 

– それは身近なファンもとても見に来やすくて良いですね!

はい。小学校の時に教えた子がそのままこのチームでプレーしていたり、地元の高校で一緒にプレーした選手がチームに出ていたりと、見る方も自分に近い人間がいると楽しいと思います。郷土というのは本当に大事にしています。

 

– 平均観客動員数はいかがですか。

今までは5〜600人くらいでしたが、今年は1,000人を超えているくらいですね。

ラミレスに日本とベネズエラの架け橋になって欲しい

 

– BCリーグの魅力を教えてください。

それは、スタンドの方々に聞いてみてください。一番分かっていると思います。私自身は時間もお金も使いましたけど、人生の新しいチャレンジをしている!という感じですね(笑)この球団が、20年、30年経った後での歴史で評価されていたら、それは嬉しいですね。

※スタンドで聞いてみたところ、「家族で来れる場所が出来て嬉しい。子供をよく連れてきている」や、「とても選手と近い」との声も。

 

– 経営的には大変な部分もあるかと思いますが、いかがですか。

ようやく今年黒字化しそうです。本当に、長い時間と多額の授業料は払いましたよ!本当に真っ白な画用紙に絵を書くところから始まったので、苦労しましたね。今もう一回やり直せれば、初年度から黒字が出せるのですが(笑)

 

– 今年の群馬ダイヤモンドペガサスはラミレスでも有名になったと思います。獲得した経緯をお聞かせ頂いてもよろしいでしょうか。

我がチームは、ずっとベネズエラと関わりがあるんです。現外野手のカラバイヨと代理人が同じで、その繫がりがスタートです。ラミちゃんがDeNAを戦力外になった時に私達のチームに話を頂きました。彼はNPBで監督をしたいという夢があるのですが、当然日本の野球を知るには、NPBの大きなチームで大活躍をし高年俸を貰うだけでなく、独立リーグのようなチームを知る事も必要ですし、何より日本の義理人情も学ぶ必要がある。その上で、我がチームは最適だよ!という話をしました。私は、ラミちゃんに日本とベネズエラの架け橋になって欲しい。ジャパニーズドリームをベネズエラに伝えて欲しい。と思っているんです。今では彼も、群馬ダイヤモンドペガサスを本当に愛してくれていて、今後選手としてだけでなく色々な面で一緒にチームを作っていけると思っています。

 

群馬ダイヤモンドペガサス

 

– 最後に、BCリーグへ参入を決意して良かったと思うことを教えてください。

やはり、普通に仕事をしているだけでは出会う事の無い人に出会うことが出来て、考えもしなかった経験が出来ている事ですね。

 

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