AZrena編集部

日の丸に憧れ競技の世界へ。コーフボール日本代表が説く、マイナースポーツのメリットとは?

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今回はコーフボール日本代表でコーフボールクラブ名古屋に所属されている信時選手のインタビューです。日の丸を背負いたい想いから出会ったコーフボール。その魅力に迫ります。

※コーフボール:男性と女性が平等且つ一緒にプレーする機会を持つように作られた世界唯一の男女混合チームスポーツで、リング状のゴールにボールをシュートして得点を争います。バスケットボールにも似ている印象を受けますが、ドリブルは禁止で、360°どこからでもゴールを狙えるのが特徴です。

 

日の丸を背負いたいという思い

 

–  なぜコーフボールをはじめられたのですか。

中学校までは野球、高校、大学と陸上競技の短距離をしていました。コーフボールを始めたのは大学院に入ってからです。男ならやっぱり上を目指したい。と、ずっと思っていました。陸上も国立にしては強い大学で、専門の100mでは10秒8までは走れるようになりました。それでも、短距離の世界では戦えなかったです。7年間やってもこれだけトップとの差はあるのかと思い知らされました。4年の引退試合にベストが出たのですが、これ以上、伸びしろを感じて練習をしていけないと思いました。

でも日の丸を背負うことへの憧れがずっと残っていて、引退してからテレビでW 杯やWBCで活躍している選手を見ているとちくしょうと腹が立つんです。そのとき、たまたまニュース番組の特集でクレー射撃の特集がやっていて、お金のかかるスポーツだから社会人になってから始める人が多く、30代の選手が多く活躍している、という内容でした。それを見て、こういうニッチな種目なら日の丸を背負えるのではないかと思って、すぐにインターネットで調べました。そこで、コーフボールのHPに行き着きました。そこには「日本代表募集中!」と書かれていました。これ、いいな。と思っているときに、Twitterを通してコーフボールの会長から、遊びにきませんか。と連絡が来ました。当時、コーフボールの会長はTwitterで選手集めの為に、プロフィールにスポーツと書いている人にはアタックしまくっていたそうです。僕もそれにひっかかって遊びに行ったというのが、コーフボールを始めたキッカケです。

 

–  コーフボールは球技ですが、信時さんのされてきた野球とも陸上競技とも違うものだと思うのですが、不安はなかったですか。

ありましたね。コーフボールはバスケに近いのですが、僕はバスケットもあまり得意ではなかったです。でも、日の丸を背負いたいパワーが上回りました。

 

–  日の丸を背負いたいという思いはいつから持たれていたのですか。

小さいころから憧れていました。その気持ちが球技が苦手という思いよりも強かったです。

 

–  コーフボール以外にも候補はありましたか。

セパタクローやカバディも調べたのですが、コーフボールに何故か一番目に止まって、会長から連絡をいただいたことでコーフボールに運命を感じました(笑)。また、当時は東京に1チームしかなかったのですが、僕は大阪に住んでいたので練習に行ったときはわざわざ遠くから来たということで、みなさん温かく歓迎してくださったことも覚えています。

 

–  コーフボールはいつ頃から日本で始まっているのですか。

東京にチームができてからは10年になります。今のキャプテンは高校からコーフボールをしている選手で8年選手です。他の選手も5年くらいの方が多いです。本格的な競技者は、東京、名古屋、長崎で60人程です。コーフボールが今後、オリンピック競技になる為には、まず75カ国の出場が必要条件です。今は63カ国です。あと12カ国ですね。

 

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–  大阪から東京まで通うのは大変ですね。やはり苦労されましたか。

数ヶ月に1回東京まで練習に参加していました。大阪にもチームを作ろうとういことで、動き始めたのですが、場所が全然ありませんでした。チームを作るときに、人と場所と目標があれば活動できるってメンバーとも話し合っていましたが、マイナースポーツは特に場所を見つけることが大変だと感じました。大阪の全小学校、中学校に聞いたのですが、全部ダメでした。コーフボールのゴールが特殊なので、ゴールを置かせてもらえる学校がありませんでした。このときは苦労しました。その後、今、勤務している会社が名古屋で体育館を所有している会社だったのでお願いしてみると借りられることになりました。練習場所の目処が立ったので、体育館のある名古屋にチームを誕生させることが出来ました。

 

–  チームの運営は選手の方がされているのですか。

そうですね。海外の選手に動画を見せてコーチしてもらったり、イギリスからの留学生に教えてもらったりもしています。また海外での試合のときはチャンスですね。今年も香港で試合があったときに教えてもらっています。

 

–  すごく貪欲ですね。海外への遠征も自己負担ですか。

自己負担ですね。ゴールやボールだけ協会から補助金が出るようになっています。