【後編】なでしこのエースである妻を支える大儀見浩介。その出会いの経緯と、「守」時代の苦労とは?

2014.05.15 AZrena編集部

大儀見優季、大儀見浩介

 

【前編】はこちら

 

ポジティブさを人にシェア出来るような存在に

 

-ここからは少し仕事以外の大儀見さんご本人のことをいくつか聞かせてください。

はい。お願いします。

 

-もし、サッカーに携わっていなかったら今何をしていたかったもしくはしていたと思いますか?

歌手になりたかった!

 

-何を歌いたかったんですか(笑)

J-POPでも、ジャズでも。歌が好きでした。歌うのも聞くのも。ただ、何でなのか全然分かりませんが、音楽は赤点でした。

 

-面白い(笑)じゃあ、今のご趣味は音楽を聴くことですか?

実は色々あります。釣りも好きですし、スタンピングも好きです。知ってますか?スタンピング。レザークラフトの1種ですね。道具を揃えてハマってた時期がありました。熱帯魚や犬も好きですし。相当凝ってましたよ!先日もイギリスの大英博物館で気が付いたら5時間経ってました。

 

-博物館や美術館にいて、楽しむことが出来るタイプですね!私結構さーっと見ちゃうので…。

全然苦にならないですよ!もう、カミさんほったらかしで見てました(笑)気づいたら5時間経ってました。

 

-今までの話で感じるのですが、私自身大儀見さんは「夢中になれる」というところに魅力を感じました。やはり、何かを始めたり貫いたりするうえで、「ハマる、夢中になる」ということは本当に大事だと思うのですよね。大儀見さん自身、自分の魅力はどこにあると感じますか?中々自分自身の魅力は?と聞かれることはないと思うので答えづらいかもしれませんが。

明るい!ポジティブ!というところですかね。ポジティブさを人にシェア出来るような存在になりたいなと思っております。

 

-確かに。大儀見さんの話や講演を聞いていると、やってみよう!っていう気になりますもんね。私も目標設定の話を聞いて、実際に今仕事机の正面にある壁に目標を見えるように張っています。

ありがとうございます!視覚化する。というのは本当に大事なんですよ!

女子サッカー日本代表である妻との出会い

 

-奥様の大儀見(旧姓:永里)優季さんとの出会いを教えてください。

出会ったきっかけは、東海大学のメンタルトレーニング勉強会です。毎週月曜日に高妻先生が19時半~21時まで今現在もやっているのですが、それに当時カミさんも参加していたわけです。

 

-それで、大儀見さんのタイプだった。という感じでしょうか?

いや・・・全然ですね。

当時私は研究生で、一番年が上だったんですよ。下には学生が研究生・学部生含めて80人いたんです。で、一応リーダー的な立場にいたので、カミさんは私のことを知っていたと思うんですけど、私は女子サッカー選手っていうくらいで、聞いたことあるかな・・・。という感じだったんですよね。ちょっと挨拶したくらいで。おう!くらいしか会話していないと思います。

 

-じゃあ最初は普通に大学の同僚。という感じだったんですね。

そうです。何のビビビもありませんでした。

そこから暫く2年間くらいあいて、彼女がドイツ・ブンデスリーガにチャレンジすることになったんです。ポツダムというチームですね。で、その時に寄せ書きを集めていて、私も一言書いたんです。で、その一言が気に入ってくれたみたいで、私のブログにコメントしてくれるようになったんです。で、僕からもアドバイスをするようになったりで、お互いメッセージのやりとりをするようになりました。

その後、彼女が帰国したら食事するくらい仲良くなっていって、気づいたらクリスマスも元旦もうちにいるんですよ。で、段々今の関係になっていったというわけです。

 

-なんか凄くいい関係ですね!奥さんが大儀見さんを色々な面で頼っているのが伝わります。ちなみに、その寄せ書きには何て書いたんですか?

「追い込まれて気づく喜びは財産となる」

彼女も追いこまれることになるだろうなと思いました。一人で言葉も分からない国に行くんですから。生活もサッカーも含めて追い込まれる。でもそこで見つけられた物は、必ず財産になる。後々役に立つものになるんだよ。ということを伝えたかったんです。

 

-これは・・・惚れますね。

私もメンタルトレーニングをやり始めたころは、門前払いされたこともありました。大体どこのチームに行ってもトレーナーに嫌われましたね。

 

-それは、トレーナーの役割の一部を取ってしまう。と思われていたんですかね。

正にそうだと思います。だから最初はどこに行っても嫌われることが多かったです。ただ、そこで気に入って頂けた方々とは、未だ付き合いがあるんですよね。これは私の財産なんです。

 

-大儀見さんキッカケでメンタルトレーニングを知った方も多いと思います。日本を元気にするためにも、もっともっとたくさんの方に知ってもらいたいですよね。

1日約90~100人が自殺で亡くなっているというデータがあるんですが、その予備軍と呼ばれている自殺を試みた方は1日約1000人とも言われているんです。これは大変な問題だと思います。もっとメンタルヘルス、メンタルトレーニング両方を使う環境をもっと整備するべきだと、私は考えています。

 

-社会性を考えても、必要不可欠なものになっていって欲しい。本当にそう思います。病気に打ち勝つ一番効果のある処方箋かもしれないですよね。心は。

-それでは、セカンドキャリアを考える選手に向けて一言お願いします。

スポーツを今までやってきたご自身のキャリアは、必ず武器になります。なので、セカンドキャリアに不安になる必要は無いと思います。恐らく不安になる理由はお金が稼げるか、生活が出来るかだったりという報酬・結果の部分なんですよね。それよりも、ここまで積み上げてきたものに自信を持つことが大事だと思います。競技を続けてきたという人間力は、必ず活かせるものであるので、今不安になるのではなく、スポーツを続けてきたというキャリアが活かせる。と考え、今いる環境を幸せに感じて欲しいですね。あなたにしか出来ないことが、たくさんある。と私は思います。

 

-考え方次第で見えてくる世界やキャリアも変わってきますよね。それでは最後に、読者に向けて一言お願い致します。

競技を楽しめ!プレッシャーを楽しめ!そして、結果より成長に目を向けろ!