森 大樹

【後編】450人超の業界人の育成過程を見てきた仲島修平氏が語る、スポーツを仕事にする前に考えるべきこと。

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2010年にスタートし、450人以上の業界人を輩出してきた実践型スポーツビジネス講座・MARS CAMP。その運営などを行う、MARS SPORTS AGENTの仲島氏。

前編ではご自身がどのような考えを持ってスポーツ業界を目指すことにしたのか、なぜ業界人の育成をする必要があるのか、お聞きしました。

後編ではスポーツ業界を目指す上で求められるマインドについて、そして仲島さんからスポーツを仕事にしたい人、している人への熱く力強いメッセージを頂きました!

 

スポーツ業界を目指す上で求められる、絶対的かつ根本的な考え方。

スポーツ業界の根本の課題はそれでしっかりと収益を上げられる仕組みを作っていくことにあります。これまでスポーツはビジネスではなく、企業の広告宣伝や福利厚生などの“コスト”の要素が強かった。それ自体が悪いということではないものの、今後スポーツビジネスをより加速化させるには収益化しながら、社会に提供できることをもっと増やしていくという意識を業界全体で持って、実際に行動に移していかねばなりません。スポーツの価値を提供する先はあくまで社会にあり、そのニーズに合わせた方法を取っていく必要があります。

しかし、今“スポーツ業界に行きたい”と言っている人の10人中9人はその感覚がありません。こういう人は「自分」と「スポーツ」という二者間の関わりでしか満たされるものはなく、お金を払ってスポーツを消費する“ユーザー”でしかないです。二者間での関わりで満たされてしまう人はそれを仕事としてお金をもらってはいけないわけで、あくまで払う側ということになります。

もしスポーツを仕事にするならば、根本の部分として「自分」と「スポーツ」とさらに「その先の登場人物」にまで考えを広げていなければなりません。しかし、残念ながら驚くほどこの考えを持った人は少ないです。そして考え方が変わらない限り、アクションも変わることはありません。

反面、人を虜にするという意味ではスポーツはものすごい力を持っていると改めて感じますけどね。

スポーツは音楽とも近いと思うのですが、個人がそれから受けた影響力がとてつもなく大きいですよね。だからキャリアを選ぶ時も「スポーツで」となるわけです。人生の豊かさを追求したいと考えるのが人間です。しかし、仕事にするのであれば自分も満たされ、自分が関わったその先の人が満たされる。もっと広い視点で、スポーツの影響力を社会に対して最大化していくということを考えない限りは趣味で終わってしまいます。

 

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