みんなが観たいなら応えるしかない!「暴走柔術」平信一はリングの内外で魅せる!

2015.11.02 森 大樹

平信一

平新一は「暴走柔術」と呼ばれる独特のファイティングスタイルで、毎回出場するZSTの試合を盛り上げている。11月22日(日)にディファ有明で行われる「ZST.49~旗揚げ13周年記念大会~」は昨年9月に負った怪我からの復帰戦。試合と同時に、彼のパフォーマンスにも注目だ。

 

モテたくて始めたラグビー。限界を感じて格闘技の世界へ。

-今まで平選手はどのようなスポーツをされてきたのか、教えてください。

小学校、中学校と地域の少年野球チームに入って練習していました。自分の地元は田舎で他にすることがなかったですからね。高校、大学はラグビーをしていました。僕はスポーツのセンスがなくて、野球は止めて高校ではしばらく帰宅部だったのですが、体を動かしたくなってきた頃に女子の間でラグビー部にイケメンが多いという話になっていたので、自分もモテるのではないかと期待して入ることにしました(笑)

 

-それで実際のところ、女子から人気は出ましたか。

全くでした。確かに先輩にイケメンはいましたが、僕らの代にはいなかったですね(笑)

 

-そのまま大学でもラグビーを続けたのでしょうか。

そうですね。ラグビーのスポーツ推薦で神奈川大学に入りました。

 

-いつ格闘技と出会うことになったのでしょうか。

結局大学でも自分はラグビーを諦めています。このまま続けていっても社会人ラグビーにはもっと体の大きい選手がいますし、通用しないと感じたからです。その後に知り合いに格闘技をやっている人がいて、連れていってもらったのが今も所属している綱島柔術でした。

 

-そうなると長く競技をされていることになりますね。

競技歴自体は長いですが、始めの2年間は真剣にやる気はありませんでした(笑)楽しくなかったですからね。ラグビーをやってきて、自分は強いと思い込んでいましたが、その頃は弱くて周りに全然敵わないわけです。…今も弱いですけど。

だからすごく面白くなかったです。月1回ほどしか練習に参加せず、しかも自分は人見知りなので、行ったとしても誰とも話さずに帰っていました。

 

-でも練習中は相手に組み手をお願いするなど、会話するポイントはありそうです。

それでも話せなかったです(笑)

 

本格的に格闘家の道を歩み始めた

-2年間も身が入らない期間が続いていたにもかかわらず、突然競技に目覚めたのはどうしてですか。

それなりの期間続けてきたので、ろくに技も知りませんでしたが、だんだん試合に出てみたくなってきたんです。人に全力で殴られる機会は人生の中でそうないじゃないですか。でも試合になれば受けられると思って、出ることにしました。だから一発殴られたら辞めるつもりでした(笑)

 

-初試合の結果はいかがでしたか。

たまたま勝てたのですが、パンチはもらいましたよね。正直ビビりました(笑)でも今度はやられた分、自分が殴りたくなってきました。

 

-そこから本格的に格闘技を始めることになったということですね。

それでも練習は週1回ペースです。そしてZSTの試合に綱島柔術の先輩が出ていた関係で誘われて出るようになっていきました。

平信一

 

-ZSTの特徴を教えてください。

 

自分が観客として観ても「面白い」と思えるくらい、演出が工夫されていると思います。試合以外の部分でもお客さんを盛り上げようとしているのが分かります。お客さんは僕らのような有名ではない選手の試合を観ても面白くないと思いますが、そこをうまくカバーする楽しさがZSTには盛り込まれています。あとは選手それぞれのキャラが見えるというのもいいところです。

 

-ZSTに出始めた頃から平選手の代名詞でもある「暴走柔術」をアピールしていたのでしょうか。

自分は元々パンチが得意ではありません。ラグビー出身でタックル中心のスタイルだったのでそれが暴走に見えたのでしょう。なので、自分がそもそも柔術をしているかと言われると疑問です(笑)

 

-他の選手と比べて、平選手は試合間隔もかなり狭いですね。

オファーを頂けることは嬉しくて、ありがたいですし、チャンスがあるならたくさん出た方がいいと思うので、受けています。

 

-本来の階級とは違う試合も多いです。

本当はライト級の選手なのに、全然違うオーダーをされます。でもみんなが観たいならそこは応えるしかないです!

 

-今まで一番印象に残っている試合を教えてください。

相手を投げた試合ですかね。これだけ「投げる」と言っていますが、実は自分の中ではちゃんと相手を投げられた試合は1回だけです(笑)あとは相手を頭から落とした試合は覚えています。

 

-試合前の動画インタビューでも再三「投げる」と言っていますが、実はそうなんですね(笑)

綱島柔術はプロレス好きが多いので、ZSTでも普通の試合をしたらみんな納得してくれないです。勝つだけではダメという厳しい目があります。そこから投げて魅せるようになっていきました。昔はもはや投げたら勝ち、と言い訳していたんですけどね(笑)今は勝たないといけないと思っています。

 

平信一

 

-次の試合は復帰戦ということになりますが、怪我をしたのはいつ頃ですか。

昨年の9月に前十字靭帯を練習中に切ってしまいました。今まで手術が必要になるような大きな怪我はしたことなかったんです。今回も自分的には大きな怪我ではなかったですが、医者が手術しろと言うので仕方なかったです。本当は試合にも出るつもりでした。

 

格闘家とは別の顔も持つ

-平選手は柔道整復師の資格も持っているんですよね。

大学卒業してから、2年ほど経って、試合で出るようになった頃から学校に通い始めました。

 

-怪我をした時には自分でケアすることもできるということですね。

でも逆に怪我をしたかどうか、知らない方がいいですよね。分からなければそれは怪我じゃないですから(笑)

 

-なぜ資格を取ろうと思ったのでしょうか。

スポーツ系の仕事をしたいと思っていたからです。でも自分の試合でそれどころではなくなっていきました。

 

-選手として活動してきて、今までで嬉しかったことを教えてください。

試合で勝って、小さい子供に「おめでとう!」と声をかけてもらえた時は嬉しかったです。そうやって小さな子供から応援してもらえるのはありがたいです。

 

-子供から手作りのメダルをもらったりもしていましたね。

そういう時は本当にやってきてよかったと思います。

平信一

子供からもらったメダルをかじる平選手。嬉しくてその日はずっと付けていたそうで、心優しき一面をのぞかせた。

 

-逆にどういう時が辛いですか。

自分の思い通りの試合ができない時です。

 

-最近では「たぎる」という言葉を多用しています。

それはプロレスでよく使う用語で、綱島柔術の人の影響ですね。でも本気でやっている人から見るとただふざけているだけにしか見えないらしく、野次が飛んでくることもあります。個人的には嬉しいのですが、本気の野次は特によく聞こえるので、それが心に刺さることもあります(笑)逆にセコンドの声は聞こえないです。

 

-今後の目標を教えてください。

1年以内にタイトルマッチに繋げて、ベルトを狙います!

 

-もし格闘技をしていなかったら、何をしていたと思いますか。

テラスハウスに出ること以外、考えられないです!趣味も今はないんです。それが嫌でもあります。でも怪我してから1年間は少女マンガを読んでいたりしました。基本的に胸キュンなものが好きです(笑)最近は「天使なんかじゃない!」という古いマンガを読みました。

 

-格闘技とはまた正反対のところに行きましたね。

ラグビーをやってもモテなかった、その反動が来ているのかもしれません!

 

平信一

 

-平選手が憧れている選手はいますか。

 

いないです。ただ自分はプロレス選手の方を好むかもしれません。プロレスでは(※)中邑真輔選手が好きです。だから「たぎる」とか「イヤァオ!」を自分も使っています(笑)プロレスは競技だけでなく、お客さんを盛り上げるためのエンターテインメントとしてすごくいいですよね。

※中邑真輔選手:新日本プロレス所属のプロレスラー。数々のIWGP(新日本プロレス管轄のタイトル)ベルトを獲得している。「たぎる」「イヤァオ!」などの独特の言い回しを用いて、自身の気持ちを表現することがある。

 

-今度のシバター選手との復帰戦の試合についての会見動画もアップされるそうですね。

僕が出ているシーンは全編カットで、もういなかったことにしてほしいです!試合前に既にダメージを喰らっています(笑)

 

【気になるその会見の様子はこちら↓】

 

 

-最後に読者にメッセージをお願いします。

投げます。イヤァオ!

r