森 大樹

プロボウラー・野瀬 千春&森 彩奈江。仲のいい二人が語る競技への姿勢とその魅力。

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本日は、女子プロボウラーの野瀬千春選手にお話を伺います。野瀬選手は、2007年に女子40期生としてプロデビュー。7月に行われた六甲クイーンズカップでは決勝まで勝ち進み6位となるなど、今後の活躍が楽しみな選手です。さらに、今回はインタビュアー兼対談相手として同40期生であり、ライバルでもありながら大の友人でもある森彩奈江選手にもご協力頂きました。
友人でありながら、競技者同士でもある2名だからこそ繰り広げられた対談をお楽しみください。

 

以前掲載した森彩奈江選手のインタビューはこちら

 

共通点も多い二人。プロになった経緯と第一印象

 

:よろしくお願いします。緊張する…。

 

野瀬:もうなんでも聞いてね。

 

:なんでも聞いていいの?

 

野瀬:なんでも答えていいの?(笑)

 

:はい、それでは真面目に質問します。まずは野瀬さんの今までのスポーツ経歴を教えてください!

 

野瀬:小学校の低学年の時に少し水泳をやっていましたが、しっかりと始めたのは小学校4年生からのミニバスケット(ボール)です。それまで運動が大嫌いで持久走もクラスでビリだったので、運動を克服しようと始めた感じですね。その成果もあり、小学校6年生では持久走で1位を取ることも出来ました。中学3年間もしっかりバスケットボールをしていました。

 

:同じですね!私もバスケ(バスケットボール)部です。

 

野瀬:一緒だね!私の場合、中学の部活は立ち上げるくらいのタイミングだったので、小学校でミニバス(ミニバスケットボール)をやっていた人がそのままレギュラーで1年から出ていた感じでしたね。バスケをやっていたからどうかはわからないですが、当時139cmだった身長が中学卒業時には159cmになりました。でもそこからは1cmも変わっていません(笑)

 

:高校生の時は何をされていましたか?

 

野瀬:フォークソング部でしたね。

 

:嘘!?本当に?

 

野瀬:うん。なんで?

 

:私も高校時代フォークソング部でした!

 

野瀬:全然知らなかった!よし、バンド組もう(笑)ちなみに、本当はバスケ部に誘われたんですけど、髪をショートカットにしなければいけないという暗黙のルールがあって、新しい部を選ぶことにしました。フォークソング部に入った理由は、部活紹介でルパンみたいな風貌の先輩がJUDY AND MARYのそばかすをギターで弾いているのを見て、それに惹かれて即決しました。高校卒業後は会社員になり、スポーツといえばシーズンになると地元福岡から広島まで通ってスノーボードをしていました。

 

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:ボウリングを始めたのはいつですか。

 

野瀬:22歳の終わりくらいですね。

 

:ボウリングを始めたきっかけは何でしたか?

 

野瀬:本当に最初は、会社で行ったボウリング大会がきっかけでした。現在お世話になっている会社の社長がボウリングを趣味でやっているのですが、その社長がお世話になっていたプロボウラーが所属しているボウリング場を辞めるので、プロチャレンジマッチ(プロとアマチュアが集まって行うボウリングのイベントや小さな大会)が行われることとなりました。そこに欠員が出たので、急遽私がハウスボウル、ハウスシューズ(ボウリング場で借りることが出来る、ボウルやシューズ)で初めてチャレンジマッチで投げることになりました。

そして後日、社長が投げているボウリング場に呼ばれて行ったら、リーグ戦の登録が済んでいたんです。それが大きなきっかけとなりました。

 

:ちなみにその当時のスコアはどれくらいですか。

 

野瀬:120〜130かな。150いけば凄く良い!くらい。

 

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:そこからプロになろうと思ったきっかけを教えてください。

 

野瀬:そのボウリング場でプレーをしていた時期に、お客さんからプロに教えてもらった方がいいと言って頂いたりもしたのですが、あいつはやる気が無いから教えても意味が無いと言われることもあって、悔しさで火がつきました。その後実際に女子プロの試合を生で見させて頂いて、ここで勝ちたいと思うようになり、プロを目指すことにしました。

 

:その時に目標にしていたプロはいますか。

 

野瀬:(※)時本美津子さんと小須田礼子さんです。

時本美津子プロ:1975年プロ入りの7期生。1999年から2004年まで6年連続ポイントランキングトップ、賞金女王を獲得したレジェンドプロボウラー

小須田礼子プロ:1981年プロ入りの14期生。6度の優勝を誇り、小柄ながらスピードスケートで鍛えた強靭な下半身の無駄の無いフォームが特徴のプロボウラー

 

:時本さんは、優勝するまでに17年かかっていて、その後にこれだけの成績を残されているレジェンドです。本当にすごいです。優勝の最年長記録も塗り替えており、私も憧れの1人です。

お互い2007年にプロになったわけだけど、初めて出会った時の印象を覚えてますか。

 

野瀬:プロテストを受けるとなった時から、前髪が本当に短くてワンピースで投げている人がいる、というのは知ってました(笑)

 

:あの当時は前髪パッツンだったね。でもプロテストまでは接点が全くなかったんです。

 

野瀬:プロテストで見た彩奈江ちゃんのイメージは、なんておとなしいんだろうという感じでした。

 

:怯えていたからね(笑)

 

野瀬:私は、見た目と性格のギャップが好きなんです。テストは4日間あるのですが、その時は大体ボウリングにおける師匠みたいな方といるか、仲が良い、知っている選手と一緒です。そんな中、彩奈江ちゃんは1人でいました。その当時TVにも出ていて、すごく華やかな世界にいるのに、現実はまったく違いました。そのギャップがすごく好きで、私とライセンスナンバーも2つしか違いませんでしたし、この人と仲良くなりたいと思いました。

 

:それで話しかけてくれたよね。私は本当にそれが嬉しかったんです。この恩は一生忘れないと思いました。今は時が経ったから言えるけど、最初の頃ボウリングは大好きなのに、ボウリングの場自体に馴染めなかったんです。私は基本的に人見知りですしね。緊張している中で話かけてくれたのは、今になっても本当に忘れていないし、感謝しています。

 

野瀬:お互いに応援にきてくれるお客さんへの対応や、プロとしての振る舞いはこうあるべきだという信念もあるから、仲良くなれたというのもあるかもしれません。彩奈江ちゃんは一人一人のお客さんに時間をかけるし、なんて丁寧な人なのだろうと思ったことを覚えています。

 

:千春ちゃんもボウリングに対して真摯だし、真面目なのが見てもすぐわかるからね。本当に尊敬しています。

 

野瀬森:これ照れるね(笑)