1投稿1億円超えも。若手アスリートのSNSの“投稿価値”に着目

2020.01.14 AZrena編集部

SNS

スポーツ界におけるスポンサーシップの市場規模は、600億円を超えつつある。アメリカの経済誌「Forbes」による、世界のアスリートの年収ランキングを見ると、賞金などの競技収入よりも、スポンサーから得る収入のほうが大きいアスリートも上位にランクインしている。

参考:https://www.forbes.com/athletes/list/#tab:overall

 

近年は、アスリートがSNSを通じて、スポンサー企業の商品やサービスのPRをすることが多くなってきた。そこで今回は、世界最大のマーケティング調査会社・ニールセン傘下の「ニールセンスポーツ」が提供するデータをもとに、25歳以下のトップアスリートのSNSにおける“投稿価値”を紐解いていく。

 

25歳以下アスリートのInstagramをスコア化

25歳以下のトップアスリート10人のSNSスコアカード

25歳以下のトップアスリート10人のSNSスコアカード

Reach:SNSのフォロワー数や、その伸び率
Relevance:性別、地域などを含む人口統計による関連性
Resonance:一定期間のエンゲージメント率(反応率)
Return:企業が契約することによって得られる経済的価値

 

上の図は、アメリカ在住の健康に関心のある女性消費者向けに、ニールセンスポーツが独自にカスタマイズした指標である。25歳以下のアスリートを対象に、Instagramの投稿価値をスコア化している。

 

関連性は、1位がローズ・ラベル(アメリカ、サッカー女子)の5ポイントで、次点がシモーン・バイルズ(アメリカ、女子体操)の4.9ポイント。そして、日本の大坂なおみが4位の3.4ポイントを記録しており、女性アスリートが同年代の女性に支持されやすいことが分かる。

 

反応率は、1位がマタイス・デ・リフト(オランダ、サッカー男子)の2.9ポイントで、2位がエムバぺ(フランス、サッカー男子)の2.8ポイント、3位がジェイドン・サンチョ(イングランド、サッカー男子)の2.5ポイント。トップ3はいずれもサッカー選手であった。

 

また、シモーン・バイルズ(アメリカ、女子体操)は350万人以上のフォロワーがいるが、反応率はそこまで高くない。これは、新体操がオリンピックイヤーに急激に注目を浴びる傾向にあるからだ。

 

1投稿あたりの経済的価値が高いのは…

SNS1投稿あたりの予見される経済的価値

SNS1投稿あたりの予見される経済的価値

 

次は、1投稿あたりの経済的価値に着目する。1位はエムバペ(フランス、サッカー男子)で、約120万ドル(約1億3千万円)。また、上位6人のうち、5人はサッカー選手という結果だった。

 

サッカーなどの年間を通してニュースに取り上げられることが多いスポーツは、アスリートの投稿価値が高くなっている。一方で新体操やテニスなど、短いシーズンで行われるスポーツは、フォロワー数が多くとも、アスリートの投稿価値はあまり高い数値を示していない。

 

パフォーマンスとSNS評価の関連性は…

FIFAによるパフォーマンススコアと、SNSのスコアの関連性調査

FIFAによるパフォーマンススコアと、SNSのスコアの関連性調査

 

最後は同一競技(サッカー)の中で、競技のパフォーマンスとSNSの投稿価値に関連性があるのかを検証していく。

 

エムバペ(フランス)は、世界的サッカーゲーム「FIFA」が示すパフォーマンススコアも、SNSのスコアもトップである。一方でジェイドン・サンチョ(イングランド)は5選手の中で最もFIFAのスコアが低く、SNSのスコアも低い。

この結果から、パフォーマンスのレベルが高いほど、SNSの評価も高くなる傾向にあることが分かった

 

☆お問い合わせ先

ニールセンスポーツ担当:荒木
E-mail:[email protected]
TEL:03-6837-6550(代表)

https://nielsensports.com/jp/