「宮本恒靖効果」で大人気?歴史と技術の結晶、アンブロ・アンディショナルパンツとは?【PR】
<写真提供:デサントジャパン株式会社>
ガンバ大阪・宮本恒靖監督が履いていたことで話題になったアンディショナルパンツをはじめ、アンブロはそれぞれのシーンに合わせたパンツラインを展開しています。これらの製品にはスポーツとライフスタイルの両軸でアパレルを展開するデサントだからこそ、そして“オンリーフットボールブランド”であるアンブロだからこそ体現できる魅力や性能が隠されています。歴史と技術が結晶したこれらの商品に込められた思いやその機能について、企画MDを担当する清川聡さんと巽大介さんにお話を伺いました。
(聞き手/竹中玲央奈)
指導者や監督をターゲットに
--まず、アンディショナルパンツについて教えていただけますか?
巽:「フットボールに関わる全ての人へ」という思いのもと、チームの指導者やスタッフの方に向けて開発されたロングパンツになります。監督をはじめとしたサッカーチームの指導者の方は、ベンチにジャージやスウェットで座っているのがメジャーだったと思います。ただ、少しラフすぎるのでもう少しフォーマルに、かつボールも窮屈に思うことなく蹴れるウェアが欲しいという声がありました。そのニーズに合わせ、動きやすいけども見た目がフォーマルであるこのパンツを開発したんです。
--ガンバ大阪の宮本恒靖監督が履いていましたよね。
巽:アンディショナルパンツをベースとした“ガンバモデル”を宮本監督に履いていただき、話題にもなりました。マクアケというクラウドファンディングでも資金調達をしたのですがすぐに目標金額を達成しました。卸先のお店でも好評いただいており、かなり反響はありますね。
清川:アンブロは元々が仕立屋さんのブランドなので、そこをコンセプトにした開発ができないか、というのがアンディショナルパンツの企画の始まりでした。
アンブロはイギリスのマンチェスター地方で始まり、当時はスポーツユニフォームだけでなく軍服も扱っていました。そして、英国のメジャースポーツであるサッカーやラグビーへ広がっていく中、ニット製品や吸汗製品などスポーツに適した素材へシフトしていったという歴史があります。
--つまり今回の製品は“起源に戻った”と。
清川:そうです。サッカー専用のジャージやスウェットを生み出し革新的なブランドの地位を築いてきた中、テーラリングの思想をブランドとして脈々と受け継いでいこうと。仕立屋のコンセプトを踏襲し、現代の普段遣いにおけるビジネススーツに通ずるパターン製法を入れ込んだりして開発部と協力してできたのがアンディショナルパンツです。
ーポリバレントパンツについてもこの流れでできたのでしょうか?
清川:サプライさせていただいているクラブチームとコミュニケーションをとる中で、より動きやすい素材やより動きやすいシルエット、スタイリングを構築していってます。それを“トレーニング”の側面に反映させたのがポリバレントパンツですね。
--トレーニング仕様に作られているんですね。
清川:そうです。トレーニングで良かった要素を普段遣い用に転換させたり、テーラリングをトレーニング用に落とし込んだり。こういった横断的な仕様をしているのはアンブロならではの強みでもあります。
裏側に潜むアンブロが持つ特許技術
--製品もご紹介いただいてる中で素材のこだわりは常々感じます。そこは、仕立屋という起源がありきなんですね。
清川:商品化する上ではそこが1番こだわりの部分ですし、我々特有のものでもあります。自社の中で開発部門、生産工場を持っているのはデサントの強みですから。
--国内で完結できるメリットは大きいのでしょうか?
清川:我々マーケティング部門と販促部門が選手たちとのコミュニケーションをとっていく中で、情報をキャッチしてそれを具現化できるスピード感においては優位性があることは間違いありません。
--話をアンディショナルパンツに戻します。明治安田生命Jリーグを見ていても、監督はジャージorスーツというような二択の部分がありますよね。そこの中間地点の服装をしている人はあまりいないと思っていましたが、ニーズは絶対にあるなと。指導者の方にも人気が出そうですよね。
巽:スーツのようなフォーマルな商品には、「動きにくい」「アクティブな部分が阻害される」というイメージが生まれると思います。でも、アンディショナルパンツにはフォーマルな要素にアクティブというエッセンスを付け加えたんです。実際に履いていただいた方からも「見た目からは想像できない動きやすさがある」というお声もいただいています。
--見た目はフォーマルだけどボールを蹴る動作に支障がなく、素材も傷みにくいと。
巽:これはデサントの特有の技術が成すものです。
清川:衣服は構造的に立体的なシームカッティングが必要になるので縫い目が多くなりがちです。でも、縫い目が多いことによって滑脱、縫い目のパンクが起こりやすくなります。また、縫い目の肌あたりに不快感を覚える人もいます。
アンブロは1枚の立体構造にしつつ動きやすさも出す技術の特許を持っているんです。これは膝の曲がりやすさを突き詰めたもので、ルコックでも展開しているサイクリングウェアでもこのカッティング技術は併用されています。
オンとオフをシームレスにしていく
--世の中の流れとして在宅ワークであったり、在宅トレーニングが主流になっています。ただ、家で仕事後にトレーニングをしたい時にわざわざウェアに着替えるのが面倒なときが出ると思います。ただ、アンディショナルパンツは言ってしまえば“両用”ですからこれを履いて室内で仕事しながら軽い運動もできそうですね。
清川:まさにそうですね。次のシーズンもそういったいわゆる“オンとオフ”がシームレスになっていく状況が当たり前になると思うので、かなり実用性の高いアイテムになってくるかなと。
--オンとオフがシームレスになっていくというのは個々の制作や開発段階でもテーマにしていくというものだったのでしょうか。
清川:想定してなかったわけではないですが、より早く時代がそうなってきたなと。さきほど巽が申し上げたように、履いたままボールを蹴れるという部分が象徴していますよね。よりシームレスなアイテムが今後求められていくのかなと。
巽:開発当時はオンとオフという意識はあったのですが、今の時代はインとアウトのシームレスという考えで、家の中と外のどっちでも使える、という表現をしても面白いかなと思います。
清川:個人的な意見になるのですが、出張へ行った時にすごく重宝します。丸めてコンパクトになるのと、軽い。洗濯も簡単です。
--“アンディショナル”というネーミングがまた良いなと。
清川:これだ!という感じですんなり決まった記憶がありますadditionalとUMBROをかけて、英国発祥のブランドでもある事からTraditionalもかかっています。
--この“アンディショナル”の思想はパンツに留まらずに広げていきたい思いもあるのではないでしょうか。
巽:マクアケとコラボをしてアンディショナルパンツを出して、要望の多かったトップスを作って第二弾でスーツを展開しました。次なる第三弾は企画中ですが、アンディショナルの強みはモノ作りの源泉であるテーラリングや、スポーツの機能パターンを流用できること。ここが鍵になってきますし、第一弾と第二弾でもかなり反響があったと認識していますので、これをきっかけに他のアイテムへの変化も見せていきたいと思います。例えばトレーニングシーンで培ってきた独自機能や、クラブチームへサプライしてきた中綿防寒ウェアの機能を普段遣いのアイテムに転換してみる、というのもありですよね。こういったトライを続けていきたいと思います。
【了】