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スポジョバが挑む人材改革。現場は『スポーツ好き』を欲していない

2019.08.27 / 竹中 玲央奈

 

「スポーツ業界はただ単にコンテンツがスポーツなだけで、他業種と業務内容は変わらないと考えています。他業界で上手くいってる業務内容を持ってきて、コンテンツをスポーツに変えれば良いだけの話。ですから、もっともっと他の外の人が活躍すべき土壌はあると思いますし、言ってしまえばまだ更地なので。他業種の方が活躍できる見込みはあると思っています。」

伊藤知裕

野球やランニングなどの小売店を展開するスポーツマリオが、8月23日にこれらの事業とは全く異なるサービスをスタートさせた。それが、スポーツ業界に特化した求人サイト「スポジョバ」です。

ここの責任者を務める伊藤知裕さんは大学卒業後に大手総合スポーツ小売店でバイヤーを務めマーケティングに従事。その後、大手の外資保険会社で営業マン、スポーツイベントの予約サイトでの責任者を経て現在の職にたどり着きます。

 

新卒からスポーツ業界に入りそこで感じた違和感と課題が、この新たな事業につながっていると伊藤さんは語ります。では、人材サービスからどのように業界の発展へ寄与していきたいと考えているのでしょうか。

 

中学時代の怪我で、スポーツ界を目指す

自分の両親はバドミントンをやってたというのもあって、幼い頃からスパルタで教えられていました。3歳ぐらいでラリーをやっていましたよ。ただ、親が厳しすぎて辞めて。そこから野球へ転身して大学まで続けました。

スポーツ業界で働きたいと思ったのは中学校2年生のとき。腰椎分離症になってしまったことがあって、新人戦の前3ヶ月ぐらいの期間、運動できなかったのですが、腹筋さえしていれば防げたというのを整形外科の先生に言われて衝撃を受けたんです。「それぐらいだったらなんで周りの人教えてくれなかったんだろう」と。そこから自分のような人を救いたいと思い、トレーナーを目指すようになりました。

 

ただ、現実を見るとトレーナーの世界も大変だということに気づいたんです。ハードワークな割に給料も高くないと。そこで、自分がこういったスポーツの労働環境を変える立場に立たないとダメだなと思ったんです。とはいえ何をするかというのは明確ではなかったです。

高校を卒業をして東京学芸大に進学したのですが、そこでいろいろなスポーツの専門家がいて多くを教えてくれたことで、スポーツへの興味関心が更に深まっていきました。元日本サッカー協会の理事の方が教授として学校にいて、サッカー実習でサッカーの奥深さを教えてくれたり。

野球以外にも興味を持つようになったという点で大学生活は大きかったなと思っています。「なぜ今まで知ることができなかったんだろう、もっと知る機会がほしいな」と何度も思って。そこから本格的にスポーツ業界を目指しました。

 

進路の候補としてはメーカーに入るか全国規模のスポーツ系の会社に入るかのどちらかを考えていました。後者だと小売系か施設系となるのですが、そこで本社に行けば世の中に影響力の与えられる仕事ができるんじゃないかなと考えました。そういう意味で大手しか受けず、結果的にメーカーは全落ちだったのですが、スポーツ小売で(当時)ナンバーワンのアルペンから内定をいただきました。

 

【続きは外部リンクへ▷▷】スポーツ環境を変える立場に立たないといけない