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米スポーツ界・新型コロナ支援。“アスリート専用”クラウドファンディング

2020.04.08 / AZrena編集部

新型コロナウイルスの影響が世界各地で広がる中、「今自分たちにできることをしよう」と米スポーツ界では新たな動きが広まっている。

その1つが、「Athletes for Relief」というアスリート専用のオンラインクラウドファンディングプラットフォームの設立である。

 

利用者は、各スポーツごとのカテゴリーの中から好きな選手を選択し、25ドルを最小額として自由に寄付することができる。そのリターンとして、選手のサイン入りグッズなどがもらえる抽選に参加することができる、という仕組みだ。寄付金は、感染拡大が深刻な地域を中心に、医療現場の最前線で働く組織及び生活に大きな打撃を受けている個人への支援などに当てられる。

 

3月14日にリリースされてから、すでに100を超える現役アスリート、コーチ、スポーツ界の著名人が利用している。

HP:https://athletesrelief.org

 

この状況だからこそ、スポーツ界を支えようと立ち上がったアスリートは多かった。

2019年のNBAドラフトでニューオーリンズ・ペリカンズに1位指名で入団したザイオン・ウィリアムソンは、チームの本拠地であるアリーナの従業員の今後30日間の給料を補償すると発表した。しかも19歳という若さで、だ。

 

ミルウォーキー・バックスに所属し2019年のNBAアウォーズでMVPに選出されたヤニス・アデトクンボは、同じようにアリーナスタッフに10万ドルを寄付することをTwitterで発表した。

 

この2人はほんの一例に過ぎない。「地域のために今できることはないかと、アスリート本人たちの声が相次いだ」と運営会社であるOctagonの副社長は話す。これに応えるべく設立されたのが「Athletes for Relief」なのだ。

 

新型コロナウイルスに打ち勝つためには、今一人ひとりが自分にできることを考えなければならない。スポーツ界で力を結集し、できる限りの支援が行き届くことを願ってやまない。