F・マリノスが社団法人で描く社会貢献の未来。「地方公共団体も巻き込みながら、チャレンジを」

2022.02.28 AZrena編集部


<トップ写真:©F.M.S.C.>

本企画はスポーツの力を活用して社会貢献活動を推進する日本財団のプロジェクト「HEROs」と共同で実施している特集企画です。

HEROsではアスリートや非営利団体に対して活動支援(資金提供)も行っています。詳細はHEROsのHPで!

 

サッカーJ1リーグに所属する横浜F・マリノスは2004年に知的障がい者サッカーチーム『横浜F・マリノスフトゥーロ』を設立しました。この取り組みはJリーグクラブ初のものでした。昨今、スポーツチームの社会的価値や地域貢献活動が話題になっていますが、その先駆けとも言えるでしょう。

そして、2020年11月、一般社団法人F・マリノス スポーツクラブを設立。2021年2月に事業を開始し、スポーツによる地域振興や地元選手育成により一層力をいれています。なぜ、F・マリノスはこのような社会貢献に力を入れるのか。

一般社団法人F・マリノススポーツクラブの代表理事・宮本功(みやもと・いさお)さんに、立ち上げの理由や経緯、クラブが社会貢献活動に関わる意義についてお話を伺いました。

首都圏クラブで活動をする強み

私は2020年に入社し、一般社団法人の立ち上げに参画しました、もともと公益事業を集約する計画が横浜F・マリノス側にあり、以前の成功体験を思い出しながら、横浜F・マリノスに合った形でプロジェクトを進めました。

設立の際にSDGsを掲げました。Jリーグには一般社団法人を持っているチームが多くある中、ここを起点に設立したのは横浜F・マリノスが初めてかなと思います。

横浜F・マリノスが持っている強みは、やはりブランド力。首都圏にあり、そしてJリーグ開幕から戦う『オリジナル10』であり、多くのファン、サポーターがいることが強みです。

首都圏を拠点にしている強みは、間違いなくあります。関西と比較してマーケットは5倍。関西でSDGsに反応するサッカー好きの経営者が10人いたとすれば、首都圏では50人、100人といる。規模の違いは確実にあります。

また、首都圏の企業の方が世界の動きに機敏に反応していると感じますし、トレンドへの反応が早いし、取り組みも具体的。スポーツビジネスを展開するにあたって良い環境であるのは間違いありませんし、社会的に大きなインパクトを残すことができます。

逆に、競争の激しさから難しさを感じる場面もあります。例えば、スクール事業。同じ県や地域に数多くのサッカースクールがあるので、規模を保ち続けることは簡単ではありません。

もともと、外から見ていても、横浜F・マリノスは地域貢献活動にはものすごいパワーをかけていると感じました。フトゥーロだけでなく、電動車椅子サッカーの大会をサポートするなど、かなり広く強く取り組んでいるな、とすぐに気づきました。

そして、一般社団法人の設立によって、これまでやってきた活動の価値が『見える化』されてきたと思います。

株式会社と一般社団法人は、そもそもの優先順位が違います。トップチームの勝敗や順位が優先される株式会社とは違って、ブランドを大事にしながら地域に貢献するための組織が一般社団法人。事業そのものが公の利益に資する活動ですから、さまざまなパートナー様とご一緒することができます。その連携によるリリースでの可視化も一つですし、関わる人達が増えれば露出も増えます。

また、非営利型の一般社団法人ですから、さまざまな団体・企業様にとっても安心感があるのかなと。こちらから提案・お話をさせていただいた時の理解が早いですね。行政が相手の時は特にそう感じます。コロナ禍で直接顔を合わせられない難しさはありますが、活動の進捗はまずまずだと思います。

 

続き&全文はコチラから