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「またここで買いたい!」大型スポーツ専門店×サッカー専門店 異例のコラボが目指す店舗のかたち[PR]

2022.11.16 / AZrena編集部

Kemari87 KISHISPO ららぽーと堺店 店長代理 紫村美樹さんと、スーパースポーツゼビオららぽーと堺店 店長 髙田和也さんに、お互いの印象からコラボレーションで期待すること、目標とする店舗運営の形について伺いました。

全国展開をする大型スポーツ専門店と、特定の地域に根付いた専門店。一見してライバル関係にある両者が、手を取り合ってビジネスを加速させる事例が生まれます。

関西で店舗展開をするスポーツ小売りの岸和田スポーツが運営するサッカー&フットサル専門店「Kemari87 KISHISPO」は、2022年11月8日にオープンしたゼビオ株式会社(以下「ゼビオ」)が運営するスーパースポーツゼビオ ららぽーと堺店とコラボレーションしています。このゼビオ堺店舗内にサッカー売場は設けられず、実質的に「Kemari87」がゼビオ堺店に来店するサッカープレーヤーの受け口となります。

地域に密着しサッカー&フットサルを中心とする専門性で展開するスポーツ小売店と、全国展開で培ったオールスポーツの専門性でスポーツ小売りが展開する新たな世界に注目が集まります。

AZrenaでは、全3回にわたり異なる立場から施策に携わる人々のインタビューをお届け。

<第一回・岸和田スポーツ 阪下社長のインタビューはこちら>
大阪×フットボール。地域に根付いた専門店「岸和田スポーツ」の生存戦略[PR]

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<第二回・ゼビオ株式会社 木庭寛史氏のインタビューはこちら>
「専門店はライバルではなくパートナー」。ゼビオが示すスポーツ小売りの新たな世界[PR]

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今回は、Kemari87 KISHISPO ららぽーと堺店 店長代理 紫村美樹さんと、スーパースポーツゼビオららぽーと堺店 店長 髙田和也さんに、お互いの印象からコラボレーションで期待すること、目標とする店舗運営の形について伺いました。

総合スポーツ用品店とサッカー専門店、お互いのイメージは?

ーまずは、お二人の経歴を教えてください。

髙田和也(以下、髙田):大阪で生まれ、高校と大学は京都の学校に通っていました。新卒でゼビオに入社してから福島、奈良、滋賀、香川、京都の店舗で勤務したあと、本部の商品部で8年間、野球カテゴリーのバイヤーとして働き、2021年から大阪のエキスポシティにある店舗に戻ってきました。仕事の規模としては、本部にいたときのほうが大きかったですが、お客さまとのコミュニケーションのなかで反応をすぐに見ることができるのは店舗ならではですね。

紫村美樹(以下、紫村):私は兄の影響で幼稚園からサッカーを始め、小中学生では選手として、高校時代はマネージャーを務めていました。高校を卒業するときに「サッカー関係の仕事をしたい」と顧問の先生に相談したところ、岸和田スポーツを紹介していただきました。

 

 

ー岸和田スポーツでは、専門的な知識をもとにした接客が求められますよね。

紫村:部活を引退した高3の11月から研修としてアルバイトを始め、品出しなど基本的な仕事や接客について教えていただきました。お客さまと会話をしながら、一緒に製品を選ぶのが楽しくて、ここでずっと働きたいなと思うようになりました。

知識がない状態でお客さまに提案することは、専門店としてやってはいけません。自分自身で勉強したり、メーカーさんに教えていただいたり、知識を身につけたうえで、お客さまに合ったものを提案するようにしています。

ーゼビオと岸和田スポーツ、お互いどのようなイメージをもっていましたか?

紫村:ゼビオさんは全国にあるので、スポーツ業界で知らない人はいない存在だと思います。なんでもそろっていて、スポーツをしている方ならフラッと立ち寄りたくなるお店という印象です。

髙田:サッカーをやっている甥っ子が岸和田スポーツに通っていて、商品やブランドの構成、スパイクの提案がすごく良いというのは聞いていました。

紫村:私自身、岸和田スポーツの一つの店舗でしか働いたことがなく、あまり他店に行って売り場を見ることをしてきませんでした。今回、準備段階からゼビオさんの売り場を見て回って、こういう置き方をすれば手に取りやすいな、躍動感があるな、など参考にさせていただきました。

注目が集まる異例のコラボ。「まさかゼビオさんに任せていただけるとは」

ー一見するとライバルのような関係にも見えますが…

髙田:いや、私はライバルではなく、共に成長して地域のスポーツを盛り上げるパートナーだと思っています。岸和田スポーツとのコラボによって、これまでにない取り組みを実現できるはずです。これまで岸和田スポーツで買い物をしていたお客さまにもご来店いただくなかで、ゼビオとしては周辺アイテムをしっかり展開することで新たな価値を届けられると考えています。

ーお二人は今回の取り組みを聞いてどう思いましたか?

紫村:まさかゼビオさんから任せていただけるとは思っていなかったので驚きました(笑)。業界としても今までにない形態なので、注目度も高いはずですし、期待もされていると思います。私たちが新たな実績を作ることで、スポーツ業界がもっと盛り上がるのではないかと思っています。

髙田:すごく面白いなと思いました。岸和田スポーツさんは接客するにあたって、お客さまに寄り添い、一歩踏み込んだところまで会話をされています。ソックスやインソールの色を聞いて、色移りの心配までしているのには驚きました。そこまでやっているゼビオのナビゲーターはなかなかいませんからね。

紫村:岸和田スポーツは地域密着を打ち出していて、温かみのある接客が強み。こちらから話しかけるだけでなく、「この前買ったシューズ良かったです!」など、お客さまからも言葉を投げかけていただけます。他店と比べてもお客さんとの距離が近いのが特徴ですね。


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人と人の繋がりが、実店舗の存在意義

ーECが発展していますが、実店舗にしかない強みはありますよね。

紫村:インソール販売に注力しはじめたときも、そもそもインソールが何なのか、どういった意味あるのかを知らないお客さまがほとんどでした。それでも粘り強くメリットをお伝えし続けました。すると、ある親子が「このインソールが良かった」とチーム内に広めてくれたんです。「岸和田スポーツなら良いインソールを選んでくれる」と多くのお客さまにご来店いただけたのは嬉しかったですね。

髙田:お客さま同士の口コミの影響はまだまだ大きいと思います。同じ目線で相談に乗ることもできますし、私たちのもつ知識を使ってアドバイスしたり、商品だけの接点じゃなく、その一歩先の感情価値をどれだけ伝えられるかが大切です。そうやってお客さまとの繋がりができることで、リピーターになっていただけるのではないでしょうか。

私が奈良店にいたとき、高校1年生で初めてグローブを買うという子の接客をしました。その子は高校卒業まで3年間、ずっとお店に通い続けてくれたんです。当時を振り返ると、スポーツの喜びや感動、悔しさを同じ目線で共有していたからこそ、生まれた関係なのかなと思います。

ちなみに、その子の高校最後の試合も仕事前に見に行きました。負けてしまったときは、自分もすごく悔しかったです。しかも試合が終わったあと、ユニフォームのまま店舗に来て「ありがとうございました」と。すごく嬉しかったですし、その店舗にいて、その子と出会えてすごく良かったなと思いました。そういった関係をつくっていきたいですね。

ー最後に、オープンを迎えるにあたって意気込みをお願いします。

紫村:お客さまに「またここで買いたい!」と思っていただけたら、今回の取り組みは成功だと思っています。そういう店舗をつくっていきたいですね。岸和田スポーツとしても、ここでしっかりした接客や提案をできれば、「こんなお店があるんだ」と私たちの存在を知っていただくきっかけにもなります。サッカーコーナーを任せていただいている立場なので、接客には変わらず注力してゼビオさんを驚かせたいと思います。

髙田:コミュニケーションを通じてお客さまの悩みを解決したり、知識、情報を共有することが実店舗の存在意義です。岸和田スポーツさんと協力して、スポーツに関する悩みを相談できたり、ライフスタイルまでしっかり提案できたりするコミュニティにしていきたいです。