【後編】憧れのあの大空へー。ハンググライダー選手・鈴木 由路の夢の続き。

2014.10.24 AZrena編集部

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【前編】はこちら

 

ハンググライダーをメジャースポーツに

 

-一番のハンググライダーの魅力を教えてください。

魅力は自然を身体全身で味わえるところです。上昇気流も自然現象の一つで、速い上昇気流だと高層ビルのエレベーターよりも速く上がっていくんですよ。鳶(トンビ)はソアリングバードと呼ばれていて、上昇気流の中で旋回して高度をあげて遊んでいる鳥なのですが、そんな鳶と一緒に飛んだりすることもできます。

あとはやっぱり景色ですね。例えば雲の上にいくと、太陽が上で自分がいて、雲が下にあるので雲に自分の影が映るのですけど、その影の周りに虹の輪ができるんです。ブロッケン現象というもので、それを見たときはもの凄く感動します。なかなか見られるものではないですけど。他にも様々な自然現象に出会うことができるのが魅力ですね。

 

-飛ぶ度に違う自然現象に出会える可能性があるわけですね。ぜひ見てみたいです!カメラを付けて映像を撮ることもできますか。

できます。よくやっていますよ。あとは雲の壁の横を上昇気流に乗って旋回していくとか、これラピュタのワンシーンに似ている!とか思う事もありますね(笑)

 

-ハンググライダーをされていて一番苦労したことを教えてください。

世界で戦うには僕の体格は小さいのですごく不利なんですよ。ハンググライダーは海外で作っていて、外国人仕様で大きいものがメインになっているので、身長も体重も大きい人の方がいいです。

 

–  体重が重いと不利になりそうに思いますが。

体重が重いと向かい風に対しても負けないで飛ぶことができます。大会のときにも向かい風の中を飛ばないといけない場面が出てくるので、そういう場面で体重の軽い人と重い人の差が出てきます。

 

-ハンググライダーをする上で一番感動したこと教えてください。

初めて空を飛んだときは感動しました。登山をして山頂からの景色も良いと思いますが、ハンググライダーから360°全てに広がる景色を初めてを見たときは感動しました。 また上昇気流で高度を上げて飛び立った山を上から見下ろした時も感動しましたね。ハンググライダーは上手くなればなるほど感動的な体験が増えていきます。

 

-飛び立つ高度はどれくらいになりますか。

最初に飛ぶ時は、大体300mくらいです。上昇気流に乗れば1000m、2000mと上がっていきますよ。僕は最高で4000mまで上がったことがあります。

 

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-飛行機ではなく、身体一つで飛べるというのがまたいいですね!風もおもいきり感じられそうです。

ジャンボジェットの運転パイロットになりたいと思わなかったのか、とよく聞かれるんですけど、全く思わなかったです。決められたルートを飛ぶだけでは自分の場合、満足出来なかったと思います。

風を直接肌で感じることが出来ないというのももちろんあります。やはり肌で風を感じながら、自分の飛びたいように飛べるというのがハンググライダーの良いところですね。まさに鳥になるという感じです。

 

-どれくらいの人がハンググライダー飛びたいと来られますか。

月に1人か2人いるくらいですね。1回やってみたいという人はいるんですけど、ライセンスを取って1人で飛ぶっていう人は少ないですね。

 

-どういった場所でハンググライダーをすることができますか。

僕が普段飛んでいる場所で今もインストラクターしているのが、茨城県の石岡市です。筑波山の近くの山です。  

 

-ハンググライダーのスクールを開くことを考えられたりはしないですか。

今はしないですね。まずは選手として普及したいという思いがあります。僕の夢の中にハンググライダーをメジャースポーツにしたいという思いがあります。

その中で目標が2つあって、1つはハンググライダーの大会をテレビ中継できるくらい大勢の観客で盛り上がる大会をすること。Live映像や本人目線映像を流すことや、ゲストステージやおいしい屋台で誰もが楽しめるイベントと併催した大会をやりたいですね。

もう1つは都内にスクールを作ること。平日の朝や夜など空いた時間に都内で技術的な講習ができて週末には実際に山へ行って飛ぶことができる。そんなスタイルのスクールを作りたいですね。

 

-ハンググライダーの社会人サークルもされているんですか。

はい。7、8年前から「かもたま」という社会人サークルを立ち上げて、現在20名くらいになっています。

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空を飛ぶことの魅力はたくさんある

 

-ここからは鈴木さんご自身のことについてお聞きしたいと思います。もしハンググライダーをしていなかったら、今頃どんなことをしていたと思いますか?

空を飛んでいなかったら、中学校のときに思ったのは消防士になりたい、高校のときはダンサーになりたいと思っていました。影響されやすいこともあり、消防士は漫画のめ組の大吾を読んでなりたいと思いました。ダンサーは高校の体育祭の応援団でストリートダンスが流行っていて、そこで踊ってすごく楽しかったからです。大学のときもハンググライダー部と掛け持ちでストリートダンスサークルにも入っていました。ダンスもやりたかったんですけど、夏休みにハンググライダーの合宿もあり、ダンスも発表会の練習に時間をかけないといけない状態だったので、2つを天秤にかけてハンググライダーを選びました。

 

-ハンググライダー以外の趣味は何ですか。

今は行っていないですけど、社会人になって少し落ち着いた頃にストリートダンスのスクールに行っていました。そこから3年くらいやっていました。たまたま運もあって河口湖の夏フェスの合間で踊ったこともあります(笑)

 

-鈴木さんがご自身で思う魅力を教えてください。

基本的にはバカなところです(笑)性格で言えば良くも悪くも柔軟なところですかね。悪く言うと人に流されやすいとなるんですけど、よく言えば人に合わせることができます。ただハンググライダーに関してはこだわりがかなりありますね(笑)

 

-好きな女性のタイプを教えてください。

飾らない人ですね。あとは笑顔が素敵な人です。

 

-ハンググライダーをやっている人しか知らない情報があれば教えてください。

空中では筋力はそんなに必要ないです。手を離して写真を撮ったり、音楽を聴いたり。空中で寝ちゃったこともあります。2秒くらいですけど(笑)今、空でコレやってみたシリーズの動画を配信しているところです。想像できる大抵のこと、あんなことやこんなこともできたりします。

 

–  最後に見てくださっている方に一言お願いします。

空を飛びたい人がいたらぜひハンググライダーをやってみてほしいです。自然を感じたり、奇麗な景色を見たりと空を飛ぶことの魅力はたくさんあります。飛んでいる人の生活スタイルは平日仕事をしていたり、勉強していたり様々ですけど、週末空を飛ぶことですごく息抜きになる、とよく言ってもらいます。あなたのライフスタイルに「休みの日には空を飛ぶ」というのはいかがですか。

 

【前編】はこちら