千葉ジェッツで5千人沸かせたショーから分かる、栗瀬裕太の凄さとは

2018.04.02 荒井 隆一

ファンと握手をする栗瀬裕太

提供 YBP PROJECT / Motoyoshi Yamanaka

2月18日に船橋アリーナで行われたB1リーグ第20節2戦、千葉ジェッツ対アルバルク東京。この試合のハーフタイムショーで、自転車に乗った男達が宙を舞い、観客そして両チームの選手を沸かせた。

 

この日行われたショーの様子

提供 FINEPLAY / May Nagoya

この男達の正体は、プロのBMX ライダーだ。BMXは自転車競技の一種でレースとフリースタイルの2種類に分けられる。レースは主に速さを競い、フリースタイルでは技を競う。今回、登場したライダーはフリースタイルのプロライダー達だ。ショーの名は「AIR  TRICK SHOW(エアトリックショー)」。このエアトリックショーは一般社団法人YBP PROJECTとイベント団体JumpersStoreの2つの団体がコラボして誕生したBMXジャンプショーのこと。2017年より全国展開しており、国内外で活躍するライダーが大迫力のトリックを決めるというものになっている。

試合後にはライダー達によるサイン会が実施され、そこには長蛇の列ができていた。試合が始まる前はバスケを目当てにきた観衆はBMXの魅力に取り憑かれ、大会や競技のことに関心がいくなどイベントは大成功に終わった。

 

ショーで観客を沸かせる佐々木元

提供 YBP PROJECT

 

そんな今回のショーに参加した1人の佐々木元というライダーに話を聞いた。佐々木氏は2年連続で世界王者に輝いた国内屈指のライダーで、ショーが行われた船橋市は初めて自転車を買った思い出のある場所だという。

数々の大舞台で戦ってきた佐々木氏が今回、今まで味わったことのない初めての経験をしたと話す。

「お客さんの盛り上がりが凄すぎたので、テンションが上がりすぎてそれを抑えなければいけないというのが初めてで。葛藤をしましたね」

それだけ盛り上がった今回のイベントはさぞかし満足のいくものだったと思ったが、佐々木氏はここで「悔しい」という思いがけない言葉を口にした。

「今日、5,000人もの観衆が集まった中、(BMXを)初めて観たと言う人がたくさんいたというのはプロとしてどうなのかなと。有名なスポーツだったらもっと認知されているはずなので、そこはプロとして失格ですよね」

これがライダー達の今回のショーに対しての本音なのだろう。確かに今回のショーでBMXの認知度が高まったが、同時にこれまでメジャーでなかったという現状を肌で感じることにもなった。

しかし、東京オリンピックでBMX フリースタイルのパークが追加種目となったことを始め、かつてないほどBMXが大きな盛り上がりをみせていることは確かだ。日本ではBMXを始めとしたストリートスポーツやエクストリームスポーツと呼ばれる競技や種目はなかなか市民権を得ることができなかった。だが、今回のショーでは試合後のサイン会に長蛇の列ができたりするなど、そうした流れが変わってきていることが分かった。

 

試合後にはライダーのサインを求めて長蛇の列が

提供 FINEPLAY / May Nagoya