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大井洋一(放送作家)。女子格闘技を盛り上げる影の立役者に迫る

2016.06.01 / 森 大樹

大井洋一(おおい・よういち)。本職は放送作家。「SMAP×SMAP」「はねるのトびら」「リンカーン」などのメジャー番組を手掛ける一方、メジャーと言えない女子格闘技にも力を入れる理由は何か? 本人に話を伺った。

大井洋一
 
今回は女子総合格闘技・DEEP JEWELSの煽りPV(試合前に流れる選手紹介動画)の製作を行う、大井洋一氏(写真右・写真左は富松選手)にお話を伺う。
 
大井氏の本職は放送作家。これまで「SMAP×SMAP」「はねるのトびら」「リンカーン」など、数々の人気番組を手がけてきた。そんな彼がまだマイナー競技の1つである女子総合格闘技のPVの製作を行うのはなぜなのか。その想いに迫る。
 

プロキックボクサーの道を捨て、放送作家の道へ。

 
――まず初めに、総合格闘技に興味を持つようになったきっかけから教えてください。

中学生の時にリングス(格闘技団体)を見て、初めて総合格闘技を知りました。またプロレスとも違う何かがあると感じていましたね。それを自分でもやりたいという気持ちはありましたが、当時はまだ格闘技は体の大きな人がやるものだと思っていましたし、習いに行ける環境もなかったですからね。小さい人がやる格闘技といえばボクシングぐらいじゃないですか。特に総合格闘技のジムなんかは少なかったですし。インターネットもなかったので、格闘技通信の裏表紙にあるジム一覧を見て探すくらいしか方法がありませんでした。でも訪ねに行くと潰れていたりするんです(笑)

それで総合格闘技は諦めて、家の近くにあったキックボクシングのジムに通い始めました。

――大井さんはキックボクシングの選手としてプロにもなっています。

高校3年生の頃にプロになって、20歳前後までやっていましたが、誤解を恐れずに言えば人生に不安を感じて辞めました。途中で受験もして大学生にもなっていましたし。

1試合3~5万円のファイトマネーで、数ヶ月に1度試合があるだけですから、そもそもプロと呼んでいいのか、という話です。4ヶ月に1回試合があってもキックボクサーとしては多くて年収15万円にしかなりません。当時はまだK-1もそんなに盛んではなかったですしね。でも、その後まさか体の小さい日本人選手があの舞台であんなに活躍するようになるとは思っていませんでした。

――そこから放送作家の道に入ったのはどういった経緯があったのでしょうか?

キックボクシングを辞めて、どうするかと考えていた時に放送作家になろうと思いました。僕は元々ラジオっ子だったんです。放送を聴いていて、パーソナリティーが話している横で笑っている人がもう一人いる、その人はどうやら放送作家という職業らしい、こんなに楽で楽しそうな仕事はない!と考えたわけです(笑)

当然駆け出しの頃はお金にならなかったので、大変でしたよ。大学も辞め、バイトをしながら生活していました。

大井洋一

再び足を踏み入れた格闘技の世界。“戦う放送作家”の誕生。

――その後、人気放送作家としての道を歩んでいくわけですが、最近では番組の企画から再び選手としてリングに上がっています。
 
自分のやっている番組で演出の1人からそういう提案があったんです。僕はスタッフとして、番組の1話が埋められるのであればそれでいい、みんなが面白いと思って企画が盛り上がってくれるのであれば全然やる、と話しました。格闘技に対する熱意もありますけど、それ以上に面白い番組をつくるのが僕の仕事ですからね。
 
一緒に番組をやっていた佐藤大輔さん(映像作家・総合格闘技PRIDEの選手紹介動画を製作)が撮ると言ってくれましたしね。格闘技を一流でやっていてもなかなか撮ってもらえないのに、その声に応えない理由がなかったです。
 
――やるからには勝つ、という気持ちも当然あったのではないですか?
 
それはそうですよ。恥をかきたくないですから。やっぱり勝たないと面白くないですし。当然仕事と並行してトレーニングする必要はあるので辛かったですが、やるしかなかったです。
 
――試合が決まった時のご家族の反応はどうでしたか。

奥さんも元々格闘技好きでしたから、止められるどころかウェルカムな感じでしたよ(笑)

――放送作家の仕事と格闘技、2つに共通する部分はありますか。

アプローチの方法に違いはあるにせよ、結果“人を楽しませなければならない”というのは共通しています。努力の方向が1つでないところも似ていますかね。これだけをやっていれば面白くなる、強くなれるというものはなくて、いろいろなことを考えながらやる必要があります。その作業が僕は好きです。

――ただ、試合に自分が出るとなると客観的に見られなくなる分、いつもと違うことも出てきますよね。

でもリングに自分が上がることで、選手と共通の体験ができるという良さはあります。スケールや試合に臨む覚悟、技術などに違いはあるかもしれませんが、それでもその時だけは“選手”と呼ばれるわけで。

僕は環境に恵まれていて、練習の時もすごい選手とやらせてもらえるというのはありがたいですし、楽しいですね。
 
女子格闘技の取材
 

キーポイントは“スター選手の出現”。

――好きな格闘家はいますか?
 
僕は格闘家が本当に全員好きです。例えば桜庭選手のような有名選手も、格闘技雑誌に載らないような選手も、僕にとっては同じリングの上で戦うスターなんです!
 
たまに誰か1人選手の名前を挙げてくれと頼まれてもなかなか選べなくて。もう少し検索条件を絞ってくれないと決められなくなってしまいます(笑)
 
――よく観に行くのはどこの団体の試合ですか?

パンクラスとDEEPはほぼ全部行っています。修斗もたまに行きます。最近またK-1の人気が出てきていて、それに勝手にジェラシーを感じています(笑)盛り上げ方としてメディアがこぞって取り上げて会場が満員になる、という方法は正しいですが、オールドファンからすると「マスコミの力使って何だよ…」と思ってしまうわけです。

――でも、どちらかというと大井さんもメディア側に近いですよね。

そうなんですけどね(笑)放送作家としては面白ければ数字が良くなる、人が見てくれるという信念はどこかに持っています。同様に格闘技も面白い試合をやっていれば人が来てくれるようになるだろう、という夢があります。でも現実はそうではありません。結局ブロモーションの仕方が大きな部分を占めるんじゃないかなと。いい商品があるからといって客をただ待っているだけではダメなんですよね。だからそこの部分は選手以外の人が頑張らないといけません。

本当は1人でもスターが生まれてくれれば一番話は早いのでしょうが、そもそも出る先がないですからね。

――スターが出てきたとしてもそれを一過性のものにせず、継続的に注目されるような方法も考える必要がありますね。

芸人でも一発屋ということで揶揄される傾向になりますが、そもそもその“一発”ですら出すことは難しいわけです。だからまずは一発屋でもいいんです。とにかく一回当てて、DEEP JEWELSの会場を埋め尽くし、そこからの持続はまたその時に周りが考えればいいと思うんです。女子総合格闘技というワードを出した時にみんなが真っ先に思い浮かべてくれるような選手をまずはつくるところからかな、と思っています。

今K-1がまた人気になってきているのは芸能事務所も巻き込んで、うまくメディアを使った露出ができているという要因も大きいと思います。そうやって三位一体となってやれれば可能性は広がりますね。
 

格闘技は仕事であり、趣味。DEEP JEWELSを盛り上げるために。

――元々大井さんがDEEP JEWELSに関わるようになったきっかけは何だったでしょうか?

初めは平田真徳さんがやっているDEEP JEWELSのYouTubeの動画番組を手伝ったところからかな。その前から女子格闘技は好きでしたが、それをきっかけに実際に会場に観に行ってみて、やっぱり面白かったんです。でももっと人気を出すには動画番組だけでなく、本体を巻き込んでプロモーションしていかないといけないという話を平田さんにしました。それで佐伯さん(DEEP代表)のところに行って話をしたところ、煽りのPVをつくることになったんです。

一応お金をもらってやってはいますが…正直僕は赤字ですよ(笑)趣味だと思って割り切ってやっています。

今後、団体が大きくなって回収できたらいいとは思っていますけど。


 
実際の映像
 
――赤字でもそれを継続的に行うことで応援したい、盛り上げたいという気持ちを持っているということですよね。
 
最初はDEEP JEWELS自体を譲ってください!と佐伯さんに言ってたんですけどね(笑)
 
本当は始めてから1年経ったので、しんどいという話をして、製作を辞める予定でした。
 
でも僕が関わるようになったのと同じ頃からRIZIN代表の榊原さんや佐藤大輔さんも女子が面白いと言い始めていました。そういう状態にあるということは何か“匂い”がするのだと思います。なので、女子総合格闘技が爆発するその瞬間に僕もいたいという気持ちを持ってやっています。もうその一心です。

選手達にもすごく感謝されるので、それだけでもやっている意味はありますしね。

初めて観に来たお客さんなんかからもまた来たい、という声を聞きます。

たとえ今興行が赤字でもそういう魅力が秘められているのが女子総合格闘技なんでしょう。

――他の有名な格闘技興行に負けない、素晴らしいPVを大井さんは作っていますよね。

そこはこだわろうと思って。一緒にやっている若いディレクターもすごくセンスのある子ですし、僕らもそれなりのものを作っているという自負はあります。例えば地方の選手であれば都心に出てきているタイミングに撮ればいいものを、あえてわざわざその人の地元まで行って、普段どういうところで練習していて、どんな環境で過ごしているのか、というところまで伝えることを意識しています。
 
動画自体も観客が始めてくる人なのか、その日に何試合あるのか、などによって受け手の印象は変わってくるので、難しいところではあります。

僕が初めて映像をつくることになった試合日は5試合しかなかったんです。でも煽りPVを全試合に入れました。すると試合だけなら1時間程度で終わってしまう興行を90分ほどに延ばすことができ、観客にも満足してもらうことができました。

それ以降、PVは長めに入れるようにしていたのですが、やっぱり試合の間隔が長くなるとダレるんですよね。そのせいでとある選手ユニットと揉めたこともありました(笑)そこからは主にメインの試合のみ、動画を制作することになっています。
 
大井洋一
 

動画で切り取るのは選手の“1人の人間としての姿”。

 

――具体的にはどういった流れで動画作成をしていくのでしょうか?

今はオープニングとメイン試合の動画を作ることになっているので、まずはその日のメインイベントを決めてもらいます。その上で今回の大会の位置づけや見どころはどこにあるかを考え、台本を書き、ディレクターに指示をします。それでそのディレクターと一緒に取材に行きます。因縁のある対戦カードならバチバチやり合ってもらおうとか、事前にだいたいの構図は決めておきます。

そうして撮ったものをディレクターが編集し、上げてもらって、どこをカットするかなどの細かい部分を決めます。でもディレクターがすごく優秀なので、もちろんストーリーは僕が書きますが、絵作りの部分は彼に任せていますね。
 
――しかし、そのようにすぐに構図を決めたりするには知識量とそれを活かせるだけの感性が必要だと思います。そのために普段から意識して取り組んでいることはありますか。
 
選手のTwitter、ブログ、Facebookなどは必ずチェックしています。この前もとある選手がブログに自分がカムバックした理由を『JEWELS全体が不甲斐ない試合をしているから』と書いていました。取材の時にその記事の話題を持ち出して、「それ、ここで言っちゃえば他の選手も奮起すると思うんですよ」と煽ったりします(笑)
 
それで煽ってもらってきたコメント動画を対戦相手のところに持っていって、「向こうは、こんなこと言ってますよ!」とそちらも煽ったりしています(笑)。
 
僕は試合に初めて来た人がどういう視点で観るかを常に考えるようにしています。男子だと絶対KOで勝つ!とか、ぶっ飛ばしてやる!という部分が見られがちですが、女子の場合は競技の性質上、あまり合っていない気がしているんです。だからそれよりもSNSやブログで選手のよりパーソナルな部分を拾ってくるようにしています。例えば富松選手は普段介護の仕事をしているとか、そういう情報を通して一人の人間としてどんな人なのかを知ってもらい、応援したくなるような発信の方法を考えています。強さうんぬんの話より、そっちの方が面白いし興味を持つんじゃないかと。

PRIDEやRIZINというのは夢の舞台で、エンターテインメントのステージであり、出ている人は皆、特別です。一方で女子総合格闘技は等身大の女性がやっていて、普通の生活をしているのにこんなに頑張っているということが伝わった方がいいと思います。その仕組みがスター選手を踏み出せない要因の1つなのかもしれませんが、まだ女子総合格闘技は特別感を出す段階にはないような気がしています。
 
――そのような煽りPVがあることで事前情報なしで初めて観に行った人も楽しめますね。
 
あと、選手にはキャッチフレーズを付けるのですが、大抵それは格闘技における強さを表しています。でも以前、めざましテレビでスイーツ特集をやっていて、“今、OLに人気です”と書かれていました。
 
僕はそれを観て、キャッチフレーズとはこういうものだな、と思ったんです。女子総合格闘技を観たことがない人でも、その内容を読めば選手のことが分かるものを付ける必要があると気づきました。
 
例えばKAI選手には“UFCファイター・金原正徳の愛弟子”というキャッチフレーズを付けていましたが、格闘技を全く知らない人にこの凄さ伝わるかなと思いました。それよりも彼女の経歴の特徴の1つである、“京都大学出身です”と書かれた方が初めて観に来た人には興味を持ってもらいやすいですよね。他の選手だと“このために青森から上京してきました”というのもあります。もちろん強さの部分を強調するために“日本一関節技の強い女子格闘家”のような形で付けることもありますけど。
 
――他の団体の煽りPVを観ることもありますか?
 
観ますよ!以前(※)TTFの試合に女子選手が出場した時に、煽りPVのカメラが今までの格闘技における経歴を追うと同時に、彼女の家の中まで入って普段はどんな生活を送っているのか、というのを取り上げていました。それはおそらく選手と(※)長南さんの距離が近くて、だから家にも入れてもらえたのだと思います。僕はまだ選手の家にまで入ることができていないので、それを観た時はものすごいジェラシーを感じてしまいました。「うわぁ…やられた…」という感じです。もはや何も選手が話さなくても、自宅の映像が映っているだけで、説得力が出ますからね。
 
他の女子格闘技団体でより踏み込んだ、いいものを作られると特に悔しいです。僕には言わなかったことを他の団体のPVで話されていたりする時もありますし。逆に言えば、今日いきなり来たディレクターには話さない部分を引き出したいので、なるべく選手との距離は近くなりたいと考えています。
 
※長南 亮:総合格闘家。UFC、DEEPなどで活躍。TRIBE TOKYO M.M.A主宰。格闘技イベント・TTF(TRIBE TOKYO FIGHT)などを開催。
 
女子格闘技の取材
 

選手との信頼関係のために、いいものをつくる。

 
――今後の目標を教えてください。
 
まずは女子格闘技、DEEP JEWELSの会場をフルハウス(満員)にする、そしてソウルドアウト(チケット完売)にすることです。
 
あとはスター選手が出てほしいです。別に選手を自分で抱え込んで儲けようとか、そういうことは考えていません。もう親みたいな気持ちです(笑)何とか独り立ちしてくれ、誰でもいいからスターになって巣立っていってくれ、という感じです。何なら上のステージに行って帰ってくるな、と思っているくらいです。本当はたまに戻ってきて、集客に貢献してほしいですけど。
 
そして個人的には両親を取材させてほしいと依頼した時に許可をもらえるような選手との信頼関係をゆくゆくは築けたら嬉しいです。そのためにはいいものを作るという信頼感を選手から得る他ないと思うんです。それがあれば自分の家を見せたり、プライベート部分を見せることで、よりいいものを作ってくれるだろうという考えに繋がるでしょうから。
 
――今も格闘技の練習を続けているとお聴きましたが、どのくらいの頻度でやっていますか?
 
時間が空いた時はほとんど練習しています。週4~5日練習していますが、1回2時間とかですかね。
 
――お子さんはレスリングをされているそうですね。
 
何かやらせようと考えた時に知り合いからキッズレスリングの話を聞いて、体操のような感覚で始めたところ、子供も奥さんもハマってしまいました。
 
今では僕をほったらかしてずっと練習しています。たまに大会で週末いない時までありますからね(笑)正直「何でこんな風になっちゃったんだろう…」と思っていますよ。そろそろ辞めさせたいんですけど、成績も良くなってきてしまって。上の子は女の子で、小学5年生なんですけど、体の形がレスラーになってきているんです。ちょっともう引き返せない感じが出てきています(笑)
 
でも娘自身もこれから先ずっとレスリングをやるつもりいるようですし、奥さんも自分の子供が戦う姿を応援したいと思っているみたいです。
 
一方で僕はのめり込みすぎると選択肢が狭くなりそうで怖いんです。突き詰めると自分より才能のある人に出会った時に辛くなりますしね。意欲的に朝から夕方まで練習できるというのもある意味才能なのかもしれませんけど。
 
大井洋一
 

好きだから、仕事にしたい

 
――もし放送作家でもなく、格闘技にも出会っていなかったら何をしていたと思いますか?
 
今のように楽しいことの延長で仕事をしていたのかな、と思います。好きだから、仕事にしたいんです。あとはなるべく人がやらないことの隙間を見つけたいと考えていたので、何かそういうものを探してやっていたかもしれません。
 
――大切にしている言葉やモットーはありますか?
 
“生産性の低いところに、熱が宿る”という言葉です。これはDDT(プロレス団体)のマッスル坂井(プロレスラー)さんが言っていました。
 
意味のないことを突き詰めていく、そのパワーにこそ一番の“熱”があるということだと僕は解釈していて、それはDEEP JEWELSにも通じると思っています。超マイナーで、痛いし、金にもならない、一見意味のないようなことに思えるけど、それを一生懸命やりたいという選手達のその気持ちって情熱以外の何物でもないと思うんです。
 
僕も見合わないお金でPV製作を行っているのはそこに情熱があるから。主催者側だって6000円のチケットを100枚売っても60万円にしかならないわけで、そこから会場費や選手へのギャラを払ったら手元にはほとんど残らないですし、もしかしたら赤字かもしれないわけですが、それでも続けているのは情熱を持っているからでしょう。
 
僕はその“熱”に勝るものはないと思っています。
 
――では、最後に読者へのメッセージをお願いします。
 
とにかく会場に来て欲しい!女が昼間から新宿で、マジでぶん殴り合っているのを見たことあるか?って話ですよ。ぜひ酒を飲みながらでもいいから観てほしい。キャットファイトみたいにキャーキャー言いながら殴り合っているのとはワケが違いますから。そして、その中からスターを見つけてください。 
 
大井洋一(おおい・よういち):
1977年、東京都生まれの格闘家・放送作家・脚本家。作家として関わった番組は『笑っていいとも!』『SMAP×SMAP』『水曜日のダウンタウン』『新しい波8』『はねるのトびら』など。2012年5月13日「THE OUTSIDER 第21戦」ディファ有明で格闘家デビューした。