早慶戦から大学サッカーを変えるために、現役部員が挑むピッチ外の挑戦とは?

2017.07.06 AZrena編集部

 

7月15日の土曜日に開催される、第68回早慶サッカー定期戦。歴史と伝統で彩られた、大学サッカーを象徴するこの一戦だが、今年はやや毛色が異なる。“早慶クラシコ”という通称がつき、ユニークな広報制作も実施。さらにはクラウドファンディングを行うなど、ピッチ外での新たな動きが目につく。この中心にいるのが一般社団法人ユニサカだ。この代表理事を務めるのはなんと、現役の慶應義塾大学ソッカー部の選手である渡辺夏彦だ。國學院久我山高校在籍時には全国高校サッカー選手権大会にも出場し、現在のチームでもレギュラーを務める彼が、オフザピッチでこの活動に取り組む理由とその目的を聞いた。


サッカー”の”早慶戦というイメージ作り

-そもそもですが、“早慶クラシコ”となった理由は?
“早慶戦”と言われたら、サッカーしか知らない人からするとサッカーを思い浮かべるのが当たり前なのですが、学内の人からしたら“早慶戦=野球”“なんです。では、野球の次に認知度があるのはラグビー。実際に”早慶戦=サッカー“というイメージはあまり出ておらず、このまま早慶戦と言っていても変わらないことを考えた中で、早慶クラシコという愛称をつけようという提案をしました。とはいえこれはあくまでも愛称ですので、正式名称は変わらず「第68回早慶サッカー定期戦」です。

 

−この社団法人はいつから出来上がったのでしょうか。

団体自体は1年半ぐらい前からですけど、社団化したのは最近です。学生の運営という形で、プロジェクトとしては動いていたのですが、法人化をしたのは先月になります。早慶戦のプロジェクトをやるにあたって、お金を扱っているのですが、協賛金事業も一部、ユニサカがやっているんです。対企業ということを考えると、学生団体が部の行事にお金を扱う中でしっかりと透明性を表すのは必要だと。そういう意味で社団法人化したということです。

 

-最初に立ち上がった際に目的もあったと思いますが、それはどういったものだったのでしょうか?

早慶戦を盛り上げ、大学サッカーを変えていきたいというものでした。最初は早慶戦を盛り上げて満員にしたいという思いがあったのですが、その中で大学サッカー自体に課題が多く、解決しないといけないと思ったんです。プロジェクトをやりながら気づきがたくさんあった。「大学サッカーをこう変えたい」というビジョンが出てきたんです。
早慶戦を成功させることで大学サッカーを変えるきっかけにしたいと。そういう面もあって、早慶戦のプロジェクトが色々と行われています。ユニサカとしても学連(学生が中心となって運営される大学サッカーの組織)の人とも話し合っていきながら「こうなっていくべきだよね」と意見を交換し、同じ方向に向かっていこうと。その中でユニサカとしてできること、ユニサカがやるから価値があることをやっていきたいと思っています。

 

-その中で理事をやりつつ、部ではレギュラーでもありますよね?かなり大変なんじゃないかなと。

いや、そんなに大変ではないですね、ソッカー部は朝練ですから。朝練習を8-10時にして、午後はフリー。その時間をどう使おうと選手の自由ですから、この時間を使ってこの活動に当てています。

 

具体的な数値目標と、それに伴う施策

-早慶戦を盛り上げるにあたっての、具体的な数値の目標などはあるのでしょうか?

昨年は観客が1万2千人くらいだったのですが、今年は2万6千人。会場である等々力陸上競技場を満員にしようという目標を持ってやっています。どの層をどんな感じに増やしたいというところも、セグメントも分けています。これは最初に取り組んだことです。それぞれの年代に対してどういう施策をしていくか、というアプローチですね。

 

 

 

早慶戦自体のホームページを新しくしたり、チケット早慶で分ける、複数のポスターを作ったり、と色々新しい取り組みをしています。これはユニサカが主体となってやっていて、ポスターは早慶それぞれ11種類ずつ、22種類あります。

 

-そのポスターはどこで見られるのでしょうか?

いまはSNSで拡散していますが、実際に貼ってあるのは大学のキャンパスです。これからは東急沿線の駅に貼られます。また、ポスターを含めて他のグッズもけっこう結構クリエイティブなところで、これはデザイン会社と組んでいます。学生のアイディアも取り入れつつ、プロの方に形にしてもらっています。