ネット観戦がスポーツライフを豊かに!ファン層拡大に絶大な効果あり

2017.07.20 AZrena編集部

テレビ観戦から、ネットで「ひとり」観戦の時代へ

スポーツ観戦の形態が、地上波や有料テレビなどでの「テレビ観戦」から、スポナビライブやDAZNなど、OTT(※)での「ネット観戦」に移行が進んでいることは周知の事実である。

※OTT・・・Over The Top(オーバー・ザ・トップ)の略語。インターネットを通じて提供される動画や音声などのコンテンツ配信を指す

ネット観戦の台頭によって、視聴者はPCやスマートフォン、タブレットなど、手持ちのデバイスを用いてのスポーツ観戦が可能となった。これによって、スポーツファンの行動にはどのような変化が生まれているのだろうか。

実際にOTTサービスへ加入し、日頃から観戦を楽しんでいる全国のスポーツファンを対象に、世界最大のスポーツマーケティングリサーチ会社「Nielsen Sports(ニールセン スポーツ)」が調査を行った。

第一に、視聴者はOTTを利用して「誰と」スポーツコンテンツを楽しんでいるのか。複数回答が可能なこの調査では、約9割のスポーツファンが「ひとりで」と回答し、家族や友人・知人などと「複数人で」観戦する視聴者は、その半数にも満たなかった。

“場所”や“時間”を問わないOTTがスポーツライフを豊かに

次に、視聴者がOTTを利用して「どこで」スポーツ観戦を行っているかに着目する。すると、「自宅でTVを見ながら」「自宅で休憩中/空いた時間に」と答えたファンが約6割を数え、自宅でのスポーツ観戦率が高いことが分かる。

これには、別途行った「自宅の通信環境」の調査で、光通信を用いている家庭が7割に達していることが要因と考えられる。スマートフォンの通信や公共のWi-Fiサービスを利用するよりも、安定感があり、通信料も気にせず見られる光通信下での視聴が主流となっているようだ。

また、「電車・バスなどで移動中に」「待ち時間の間に」と答えたファンは約2割で、場所や時間を問わず、各々の空き時間に観戦できるというOTTのメリットが発揮されている。この結果が、先述の「誰と」観戦するかの調査で、「ひとりで」観戦する割合が最も多かった理由に繋がっているはずだ。

興味深いのは、「スタジアムで観戦しながら」と答えたファンも同じく約2割存在した。現地での試合観戦と照らし合わせながら、得点シーンや際どい判定を即座にハイライトで確認することに使っているのではないだろうか。

最後に、本題であるOTTスポーツ観戦の普及によるファンの「行動変化」について言及する。やはり、 “場所”や“時間”を問わないというOTT最大のメリットを生かして、「時間を気にせず好きな時に観戦するようになった」「場所を気にせず観戦するようになった」と答えるファンが3分の1に達していた。

それに付随して、「観戦する時間が長くなった」「観戦するゲームやチームが増えた」というファンも増加している。

OTTは、視聴者のスポーツ観戦に費やす時間の増加や、観戦するジャンルの拡大など、ポジティブな影響を与えている。テレビ放送に比べるとタイムラグや画質の問題などが指摘されることもあるが、今後は4K放送への対応など、サービスの向上が図られていくのは明白であり、OTTはスポーツライフをより一層豊かにしてくれるツールとなるだろう。