会員1600万人の施設予約サービスがスポーツ分野へ。競技人口を増やすための施策と狙いとは。

2017.07.21 AZrena編集部

古志野史嗣氏

様々な施設やサービスの予約プラットフォームを運営している株式会社EPARKが著名アスリートのマネジメントを行っている株式会社サニーサイドアップと手を組み、昨年(2016年)の9月に株式会社EPARKスポーツを設立した。

そして、「スポーツを通じて、豊かな社会を創造する」というミッションのもと、この6月にスポーツ教室の検索&予約サービスをローンチ。ゴルフやジム、サーフィンなど幅広いスポーツ教室を探すことができるこのサービスは、どのような経緯と狙いがあるのか。代表取締役社長の古志野史嗣氏に話を伺った。

DOスポーツの予約サービス

-今回、サービスをローンチしようと思った経緯は?

会社自体はEPARKとサニーサイドアップの合弁で作りました。EPARKは様々な施設の予約サービスを扱っており、現在は会員数が1,600万人ほどになりました。共通のEPARKアカウントでレストランやエステの予約もできて、予約できる施設のジャンルもどんどん増えています。そこで、あらゆる分野に進出しようと考えていたのですが、 “予約×スポーツ”の分野に手を出せていなかったのでパートナーを探していたんです。

サニーサイドアップはPRとスポーツマーケティングの会社ということで、EPARK側から一緒にやらないかという相談があり、今回の合弁会社を作ることになりました。実際に会社を設立するまで1年ぐらい協議しましたね。

−スポーツをやるにあたって場所探しが最も困る点かなと思いますが、なかなかサービスが確立されてきませんでした。

僕らはDOスポーツ、やる方のスポーツの予約サービスをやろうとしているのですが、それでも多くの分野があります。施設もあれば教室もある。イベント、大会、ツーリズムなどもありますよね。どこから手を付けようか考えたのですが、例えばニーズの高いスポーツ施設の予約は、市区町村などが保有しているケースが多い。そこを民間企業の僕らが手がけるには時間がかかるんです。スポーツ庁に話を聞きに行ったりもしたのですが、スポーツ庁にお墨付きをもらえばOKという簡単な話でもなさそうだな、と。

ですから、最初は民間の部分から攻めたほうが良いと考え、スポーツ教室の予約から始めることにしました。スポーツ教室は大手さんが他店舗展開しているパターンと個人商店的にやっているパターンがあるのですが、僕たちは後者の個人商店的に展開されている教室さんを中心に取り扱っています。大手チェーンと違って集客のノウハウも予算も少なく、集客に苦戦しているところが多いので、それぞれの教室の魅力を僕らのサイトでしっかり伝えて上げて、各教室にマッチしたお客さんを送ることで、ビジネスをスケールさせてあげるというサービスの方がやり甲斐もあると思っています。

−スポーツのジャンルはどう絞ったのでしょうか?

人気の高いジャンルから取り扱いを増やしています。1番多いのはヨガ、ピラティスなどです。またダンスもジャンルが広いこともあって多いですね。キッズはダンスが必修化されましたし、若い方はストリートダンス、年配の方だと社交ダンスとかフラダンスをなさったりするので、ターゲットの層も広いですね。あとはゴルフやパーソナルトレーニングも人気があります。

スポーツ教室をやっている事業者が儲かる仕組みを作る

−これだけの教室を集めるのも大変だったと思います。

営業が一件ずつ回っています。EPARKグループは規模が大きいので、その営業力を活用し、地道に取り組みましたね。手間もかかるしコストもかかるのですが、僕らは先行投資としてやっています。まずはたくさん良い教室さんに掲載して頂いて、集客をして、教室さんに儲かって頂き、最終的に僕らに幾らか入ってくる、と。長い目で見ています。

−現在はどれくらいの数の教室が入っているのでしょうか?

今は1,000件ほどですね。5年間で5,000件までは増やしていきたいと思っています。数が増えないと比較予約として成立しないので、まずはたくさん掲載することが重要だと思っています。

 

スポーツをする人を増やしたい

−スポーツ産業の市場を高めていくのは2020年に東京五輪がくる上ですごく重要だと思っているのですが、市場価値を高めていくという点についてはどう考えていますか?

そこは上手く解決してあげたいなと思っています。今おっしゃっていただいたように2020年のオリパラがあって、スポーツ庁ができた。国をあげて『もっとスポーツやろうよ』という機運が高まっているので、スポーツをやりたいと思った時に、受け皿になるサービスになりたいなと。それがEPARKスポーツであると。

色々なアスリートの方とサニーサイドアップとお話しする機会があるのですが、セカンドキャリアの話はどこでも付いて回ってきます。僕が思うのはとりあえず職に就ければそれで良いや、ではなく、サッカーを極めたのであればサッカーでご飯を食べて行って欲しいなと思っているんです。選手それぞれがずっと続けてきたものでビジネスをし続けていける世界にするにはどうしたら良いのだろう?と思い、突き詰めていくと、スポーツする人を増やしていけば良いと考えたんです。スポーツをする人が増えると、教室さんはじめスポーツに携わる人が増えてスポーツ産業が盛り上がる。そして元プロアスリートの方々の働き口も広がると思うんです。

−最終的には教室以外の予約にも広げるというのは考えていますか?

はい。EPARKスポーツはDOスポーツの総合予約ポータルを目指しているので。なかなか全方位を同時に攻めるのは難しいので順番に行こうかなと思い、まずはスポーツ教室のみでスタートしました。でも、早い段階で横展開はしたいと考えており、施設のみならず旅行やイベントみたいなところまで網羅的に取り扱えるようにしていきたいなと。例えば「今週の土曜日は天気が良いからスポーツをしたい」と思った時、カレンダーで検索すると近所にこんな施設が、こんな大会がありますよ、という提案を出せればと思っています。そんな、スポーツと出会えるサイトにするのが目標です。週末の時間の使い方の選択肢の1つとして、家族や恋人とスポーツをやろうかな?という人を増やすことができれば結構な母数になるのかなと思っていますし、それぐらいの気軽さを出していく必要もあると思っています。

 

都心と地方で異なる施設が抱える悩み

−継続的に通うスクールにプラスして単発のスクールもあるのでしょうか?

1回参加のものや、ヨガは回数券みたいなものもありますね。両方とも取り扱いを増やしていきます。また、せっかく予約のできるプラットフォームを自分たちで持っているので、自分たちで主催するイベントとか教室もあっていいなとは思っています。サニーサイドアップのネットワークがあるので、アスリートの方と一緒に何かを始めることもできるのかな、と。場所に関して言うと都内の公共スポーツ施設は結構予約で埋まっているので、集客に困ってないんです。どちらかというとユーザーが予約できなくて困っている。一方で地方は施設を持て余していたりするんですよね。だからこそ、我々には予約できるプラットフォームがあるから、自分たちでアスリートをキャスティングして地方に行き、我々主催でイベントをやろうという提案もできる。例えば年配の方向けにスポーツ、運動をするようなイベントもできると思います。

-現在は『ヨガをやりたい』『ダンスをやりたい』という目的で来る人が多いと思いますが、最終的にはその目的がない人、『何かしらやってみたい』という人が多く利用してくれるのが理想的なのかなと。

まさにそうですね。スポーツ教室に入りたいと思っている人よりも、何かの目的意識がある人…『夏までに3kg痩せたい』というような、何かの理由でスポーツをやらなきゃいけないと思っている人の方が多いと思うんです。今スポーツ教室を探している人は「二子玉川 サッカー 教室」とかで探すので、それはそれで取り込みやすい。ただ、3kg痩せたいと思っている人はそういう検索をしないので、いろいろな切り口の記事を使ったコンテンツマーケティングで流入させていかなければいけないと思っています。弊社ではスポーツとライフスタイルをテーマにしたMELOSというオウンドメディアもやっていて、ひと月100本ぐらいのペースで、様々な切り口でスポーツの魅力を伝える記事を掲載しています。これらの記事が色々なキーワードに対してのアンサーになり、それぞれの目的を持った人たちの着地点になるようなものにしていきたいですね。

今後は、あらゆるスポーツの予約ができるサービスに育てていって、100万人ぐらいの送客を目指したいなと。

日本人の平均寿命と健康寿命に10歳ぐらい差があるという話がありますが、健康寿命が上がるのは誰も損をしないなと思うんです。最後に寝たきりで亡くなるよりは、極端な話、死ぬ直前まで健康だった方が人生は楽しいじゃないですか。その差分が社会保障費の増大にも繋がっている。年配の人がスポーツをすればスポーツ産業ももっと広がる。そういう意味でも、個人の方の健康寿命を引き上げることに貢献したいなと思っています。

 

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