経済成長、渋滞緩和...。データで見る東京2020への期待と不安
2020年夏に行われる東京五輪・パラリンピックは、日本スポーツ界の発展はもちろん、多方面において好影響をもたらすことが期待されている。その一方で、成功に向けて多少の不安がよぎるのも事実である。
“一生に一度の経験”になるかもしれない東京五輪・パラリンピックを目前に、国民はどのような期待と不安を抱いているのだろうか。世界最大のマーケティング調査会社・ニールセン傘下の「ニールセンスポーツ」が提供するデータをもとに紐解いていく。
調査時期:2019年3月23日(土)〜25日(月)
調査方法:インターネットウェブ定量調査
調査対象:全国16歳〜69歳の男女(2,477人)
日本経済の成長に期待が高まる
東京五輪・パラリンピックに求めること
上の図は「東京五輪・パラリンピックに求めること」を示したグラフである。2018年9月(水色)と2019年3月(青)のデータがあり、時系列で比較すると全体的に数値がやや減少傾向にある。求めていることのトップは「安心・安全な都市の実現」で変わらず、特に女性がこれを重視しているというデータもある。
東京五輪・パラリンピックに期待すること
次に「東京五輪・パラリンピックに期待すること」に目を向けると、「日本経済の成長」への期待が最も高いことが分かった。また、求めることの6位だった「スポーツを通じた国際交流・協力」が3位に位置している。
渋滞緩和への対策は功を奏すか
東京五輪・パラリンピックの懸念事項
最後に「東京五輪・パラリンピックの懸念事項」に着目する。他を引き離しトップ2に挙がったのは「交通機関の混雑」と「暑さ対策」だった。特に「交通機関の混雑」は6パーセント上昇しており、最も懸念される事項となっている。
すでに東京五輪に向けた交通対策テストや、公共交通機関の渋滞緩和を目的とした“祝日の移動”が行われているが、大きな混乱なく大会を成功できるのだろうか。
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ニールセンスポーツ担当:荒木
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