プロ野球とJ1、全チームの地方別関心度。地元チームに関心が集まる
プロ野球とJ1リーグ。日本のスポーツ界を牽引する2つのリーグには、毎試合多くの観衆が集い、熱狂を呼んでいる。
それでは、両リーグにおいて最も関心度が高いチームはどこなのか。世界最大のマーケティング調査会社・ニールセン傘下の「ニールセンスポーツ」が提供するデータをもとに、全体とエリア別のチーム興味関心度に着目する。
調査時期:2019年3月16日(土)〜3月18日(月)
調査方法:インターネットウェブ定量調査
調査対象:全国16歳〜69歳の男女(2,472人)
球界で最も関心が集まるのは、女子人気も高いあの球団
プロ野球チーム興味関心度
上の図は、NPB(日本野球機構)に所属する全12球団への興味関心度を示したグラフである。
最も興味関心度が高かった球団は、2016年からセ・リーグを3連覇している広島東洋カープの31パーセントだった。それに次いで、読売ジャイアンツ、阪神タイガース、北海道日本ハムファイターズ、福岡ソフトバンクホークスが僅差に迫っている。
プロ野球チーム興味関心度 TOP3(エリア別)
次に、エリア別の全12球団の興味関心度に目を向ける。いずれのエリアでも地元の球団に強い関心が集まった。北海道地方では、北海道日本ハムファイターズの興味関心度が67パーセントと特に高い。
そして、NPB所属の球団が存在しない四国地方では、広島東洋カープの人気が最も高かった。
ACLで優勝経験を持つチームに関心が集まる
Jリーグチーム興味関心度
上の図は、J1リーグに所属する全18チームへの興味関心度を示したグラフである。
最も興味関心度が高かったチームは、2008年にACL(アジアチャンピオンズリーグ)で優勝経験を持つガンバ大阪で、23パーセントだった。それに次いで、同じくACL優勝経験を持つ浦和レッズと鹿島アントラーズや、大物外国人選手の補強で話題を呼ぶヴィッセル神戸が僅差に迫っている。
一方、2019年シーズンからJ1に昇格した大分トリニータと松本山雅FCの2チームは、興味関心度が低くなっている。
Jリーグチーム興味関心度 TOP3(エリア別)
次に、エリア別の全12球団の興味関心度に目を向ける。プロ野球と同様に、いずれのエリアでも地元のクラブに強い関心が集まった。北海道地方では、北海道コンサドーレ札幌の興味関心度が53パーセントと特に高く、唯一関心度が5割を超えた。
そして、J1チームが存在しない四国地方では、いずれのチームに対する興味関心度も低い数値を示した。
プロ野球とJリーグのチーム興味関心度を見ると、やはりプロスポーツチームは“地域訴求力”が強いことが分かった。特にエンターテインメントの少ない地方のほうが、地元クラブへの関心が高いように思える。
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