筋トレ=英会話!?語学力向上と筋力UPの中にある意外な共通点[PR]
筋トレと英会話と言われると全く関連性がないよう見えます。ですが、この異なる2つの分野において能力を向上させていく過程において、共通項が多く隠されているのをご存知でしょうか?そして、それは一体どういうものなのか。
今回は初心者の女性向け英会話教室「b わたしの英会話」を運営する株式会社byZOO代表の大山俊輔さんと、MLB・サンフランシスコ・ジャイアンツのマイナーリーグチームでアスレチックトレーナーを務める渡邊亮さんに、この興味深いテーマについて語り合っていただきました。
"普通"の道を離れて渡米を選んだ2人
-まずは二方の経歴をお聞かせください。
大山:僕は英会話を初めて学ぶ大人の女性のためのマンツーマンの英会話スクールを運営しています。サービス名は「b わたしの英会話」です。都内神奈川で8校を運営しており、それらを統括する経営者という立ち位置にいます。今ではもうないのですが、かつては1対1のお客さまサポートを行うコンシェルジュでもあり、また、教える現場にもいました。お手伝いの中で挫折する方やうまく進める方の両方を見て、どうすればやり始めたことを継続できるか自分なりに考えたんです。そして、それが個人的にはまっていた筋力トレーニングやスポーツで成長していく過程に近いなと思いました。それが今回の対談にも繋がったのかなと思います。
-サービスの話になりますが、女性専用の英会話というところに特徴がありますね。
大山:そうですね。サービスを絞っていったほうが会社としての特徴を出せると思って、お客さんを絞ろうというところからスタートしました。特に自己啓発の業界においてお客様は女性が元々多いんです。男性より女性の方が向上心が強いのでしょう。新規参入で僕らやっぱ資本も少ないし人も少ないから絞っちゃって自分たちとして何をやっているかというメッセージをマーケットに出しやすいほうが強いサービスを作れるんじゃないかなと当初、本当にうっすらと思っていました。それからスタートして、もう12年が経ちます。
渡邊:僕は現在、MLBのサンフランシスコ・ジャイアンツ(以下 ジャイアンツ)のアスレチックトレーナーを務めております。昨年1年間(2017年)はNPBの千葉ロッテマリーンズに所属していました。高校を卒業して1年間、英語を勉強をした後にアメリカへ渡り、7年ほど向こうの学校に通ったんです。通っていた学校があったのはサンノゼのアップル本社の近くの小さい町でした。そこへは資格を取るために通っていたのですが、大学在籍中にジャイアンツのインターンとして受け入れてもらえることになったんです。大学卒業後は大学院に進んだのですが、在学中に正式なオファーを受けました。それから4,5年働いた後、日本の野球界を見てみたいと思ったんです。インターンを入れたら9年くらいジャイアンツにいたので、もうちょっと違う景色を見ないといけないな、と。そのタイミングで幸運なことに千葉ロッテからお話をいただき、1年間働かせていただきました。そして今年、再度ジャイアンツからオファーがあったので今年から戻るという形になります。
参考:
MLBの日本人トレーナーが指摘する、怪我の「予防」に対する日米間の意識の違い。
-アメリカで資格を取ろうと思ったきっかけはどういったものなのでしょうか。
渡邊:僕はもともとつまらないことが嫌いだったんです。おかしいと思われるかもしれませんが、僕は兄が2人いて1人は高校卒業で就職し、1人は大学にスポーツ推薦で進んだ後に金融業界へ就職しました。その道筋を見ていて「何が面白いんだろう?」と感じたんです。単純に、もっとドキドキしたいな、と。
大山:それは僕がアメリカに行ったきっかけと全く同じですね。僕は日本で就活をしていないんです。1998年に就職活動を迎えたのですが、ちょうどあの頃は山一証券が潰れたこともあり、就活している友達を見ていてもとりあえずなんとか拾ってもらえる会社があれば御の字という状況でした。それを見て、この時代に1回安定という名のレールに乗って辞められなくなったら死ぬまで誰かにビクビクしながら生きなければいけないと思ったんです。そこで留学をしようかなと思って調べた時に※GMATという試験を受けなければいけないことを知って、それが初めて英語を勉強するきっかけでした。それまで僕は英語の単位も大学で落としていたし、補講を受けて下の学年の友達と再会して恥ずかしい思いもしていました。元々僕、英語が嫌いだったんです。
(※GMAT:大学院レベルにおいてビジネスを学ぶために必要な分析的思考力、言語能力(英語による)、数学的能力を測るための試験。多くの経営大学院に入学者の採用試験として導入されている。)
渡邊:GMATの勉強と日本で行われている英語学習は全然違いますよね?中学校や高校の勉強は覚えれば点数が取れるものですけど、僕は実践的なGMATの勉強が苦手でした。その中で感じたのが、例えば日本語の「過去完了仮定法」とかその言葉自体を覚えていてもあんまり意味がないということ。「現在完了」「過去完了」という言葉については、言われればなんとなくわかりますけど、会話をするという点になるとその言葉を覚えている必要はないなと思います。
大山:でも、本当にそうですよね。普段日本語で会話しているのと同じレベルで英会話をするために何が必要かというアプローチで考えた時に、必要であれば学べば良いのですが、そうではない中で学ぶのは効率が悪いんです。
-渡邊さんはアスレチックトレーナーになるために渡米をしたとのことですが、その時に初めて英語の勉強をしたと。
渡邊:がっつり取り組み始めたのは高校3年生です。日本の大学に行くかアメリカに行くかで1週間ぐらい迷った結果、アメリカに行こうと決めた時ですね。1年間第限定でTOEFLをあげるために東京の語学学校へ通ったのですが、TOEFLである程度の点数が取れると大学の単位も取れる仕組みでした。ただ、最初は0点に近かった。周りは留学をしたいという思いを持ってある程度英語の基礎ができる人たちばかりだった中、僕だけレベルが違いました。僕は「これまで勉強はして無くて、野球とアイスホッケーしかしてない人」という風に見られていたと思います。でも、アスレチックトレーナーになりたい、アメリカで働きたいという思いがあったので死ぬ気で1年間勉強したんです。そして渡米して学校へ通い始めたのですが、最初の授業から何を言っているかわからなかったですね。ファーストフード店に行った時に注文をできなかったのを今でも覚えてますね。どうやってオーダーすれば良いんだろう、と。
-自身が学び出してから英語を“話せるようになった”と感じたのは若干でも実感し始めたのはいつですか?
渡邊:自分の場合、向こうの企業で日本人は数人で他は外国人という中、対等に会話して仕事ができるようになるまでに4,5年かかったかなと。
トレーニングと語学。いつから効果を実感できる?
-メインの話に入ります。英語力を習得するまでにはもちろん時間を要しますが、スポーツの世界において積み重ねたトレーニングが目に見えて成果を出すまでには同じように時間がかかりますよね。
渡邊:本当にそれは思います。僕もアスレチックトレーナーとして活動してプロの選手がフィジカル的な力を付けていく中でこの過程は「英語を習得していく過程に似ているな」と思いました。
-渡邊さんはトレーニングという軸で考えて伸びていく選手と伸びない選手、成果がつく選手とでない選手の特徴や違いを感じたことはあるのでしょうか。
渡邊:自身を客観的に見ている人ですかね。自分に何が足りなくて、何をしたら良いのかというのをこちらから提示するのですが、もちろん自分達が言ったことを聞いてそれを全部実践すれば人は伸びます。でも、全員がそうではない。自分でトレーニングをしてきた中で、「ここについてはどう思いますか?」というようにしっかりとフィードバックを受けようとする人は伸びやすいですね。
また、主観的な気づきも大事です。例えばボールを投げる動作の中で「ここの筋肉が足りない」「もう少しこちら側の筋肉をつけないと怪我をする」というところも考えて僕はメニューを作っていくのですが、自ら「ここの部位がすぐに張ってしまっているから、筋肉をつけなければいけない」と自ら思った上で相談してくる人のほうがが伸びしろはあるかなと。
大山:自己分析できている人が伸びるというのは、語学学習についても当てはまります。感情にとらわれずに事実は事実のままとして受け入れ、自分のパターンとして何か挑戦して成功した時や失敗した時にうまくいったときに“何がうまくいったのか”を考えられる人は成長しますよね。
そもそも、あることが“できない”というのは基本的に個人の素養や実体験や性格に依存して考えられていたと思います。“できる”という基準を高く持ちすぎていると思うんですよね。プロのアスリートになったり、通訳になったり、というのは別世界の話じゃないですか。特に語学についてはかなり高くハードルを設けている人が多い。筋トレをして一定のレベル、例えばベンチプレスを100kg上げるというのは、続けさえすれば不可能ではないかと思います。あるいは英語で言ったら“会話ができるようになる”ということは、突き抜けた遥か上のレベルではない。一定の日常会話のことを指すと思うのですが、これ自体はほぼ誰でも到達できる。だからこそ、あとはその方法さえ知っていれば、ということなんですよね。加えて、しっかりと続けること、習慣化することです。
-人それぞれ差はあると思いますが、例えば英語をやり始めて楽しいと思えるまで、筋トレをして自分に力がついてきていると感じ取れるまでの期間というのは、どれくらいなのでしょうか。
大山:人によりますが、基本的に投下した時間と正比例するんですよ。英語だと例えば中学高校で英語を勉強する時間って個人差はありますが大体1,500時間と言われています。その中で7~800時間は学校の授業で教えられているもので、残りは宿題や受験勉強を含めた自主学習です。当たり前ですが英語と日本語は全く文法構造や単語も違うので、学ぶ過程の中で結果的にインプットが多くなってしまうのは仕方ありませんい。一般的に僕らが親しく話す内容とかを共有できている人間同士で会話ができるレベルまで到達するに必要な時間は2,000時間前後と言われています。そう考えると、高校卒業の時点で500時間は足りないんですよ。それをどこでどうやって埋めるか、というのが非常に重要なんです。
ただ、やり方さえ間違わなければ国内でも十分留学経験者に匹敵するレベルになれると。そこは今の事業でお客さまサポートを行う中で確信を持てました。
<後編へ続く>
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