2020年!のその前に。アジア初開催のW杯、認知度はどれくらい?

2018.02.22 AZrena編集部

2020年の東京オリンピック・パラリンピックの開会まであと1000日を切った。自国開催の一大イベントに向け、すでに準備が着々と進められている。だが、オリンピック・パラリンピックの前にもう1つ、4年に1度開かれる国際大会−−−ラグビーワールドカップが開催されることをご存知だろうか。

 

ラグビーワールドカップといえば、2015年開催のイングランド大会において、日本代表が強豪・南アフリカに劇的勝利を収めたことは記憶に新しい。その後2016年には、世界最高峰のプロリーグである“スーパーラグビー”に、日本のプロチームとして初めてサンウルブズが参加したことなども相まって、ここ数年でラグビーの注目度は確実に上がっている。

 

ニールセンスポーツが2017年9月に実施した、国際大会の認知度に関するアンケート結果によると、FIFAワールドカップを「知っている」と答えたのは全体の76%、WBC(ワールドベースボールクラシック)は71%という結果となった。対して、ラグビーワールドカップは42%という認知度であった。またそのうち、2019年に日本でラグビーワールドカップが開催されることを認知していたのは38%と分かった。アジア初開催となる大会だが、依然として国内の認知度は低い。では、ラグビーファンの大会への認知度はどうだろうか。ニールセンスポーツの調査をもとに考察していく。

 

 

 

ニールセンスポーツは、各ラグビーファンに対し、「2019年のラグビーワールドカップが日本で開催されることを知っているか」「機会があれば2019年のラグビーワールドカップを会場で直接観戦したいか」という2つの質問をし、集計した。
大会の認知度・観戦意向ともに最も高い割合だったのは、スーパーラグビーのファン層だった。大会の認知度81%という数字は、一般の人の認知度のおよそ2倍である。トップリーグのファンも、認知度78%と高い数値である。同じくワールドカップファンも78%が大会開催を認知しているが、うち観戦を希望している人は、スーパーラグビーファンよりもマイナス16ポイント低い49%となった。大会そのものには関心があるはずのワールドカップファンが「会場で観戦したい」と思えない理由はどこにあるのか。

 

日本大会は、札幌・岩手・東京・埼玉・横浜・静岡・愛知・大阪・神戸・福岡・大分・熊本の全12都市で開催される。
メイン会場として、改築された新国立競技場が使用される予定だったが、予算の見直し等の関係で使えなくなってしまった。6万8000人を収容できる新国立競技場の代わりとして使われる東京スタジアムの収容人数は、およそ4万9000人。また東京スタジアムは都心からのアクセスも、新国立競技場の立地と比べると良好とは言い難い。熱心なファンでなければ会場へ足を運ぼうという気持ちが出ないのではないだろうか。そういったところからチケットの入手や国際大会の会場アクセスのコストも考慮して、テレビ観戦を選んだり、新聞等で試合結果の掲載を待つことを選ぶのかもしれない。

 

毎年12月末から開催される全国高等学校ラグビーフットボール大会、通称「花園」のファン層はどうだろうか。ラグビーワールドカップ日本大会の認知度は他のファン層よりも少し低く、73%という結果が出た。スーパーラグビーファンとはおよそ10ポイントの開きがある。また、観戦意向がある人の割合も半数を割っている。

 

甲子園に何度も足を運ぶ高校野球ファンが全員、WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)の試合結果を気にかけているかというとそうではないはずだ。同じ競技とはいえど、選手の年齢、環境、試合展開など、両者の違いは大きい。ラグビーも同様、花園ファンだからといって、ワールドカップも必ず生で観たいと思っているわけではないのだろう。しかし現在のラグビー日本代表には、高校時代に花園で活躍した選手が多くいる。昔応援していた選手が、経験を積み日本代表となって、世界を相手にプレーする−−−。選手の過去を見守ってきた高校ラグビーファンならではの楽しみ方もできるのではないだろうか。

 

2019年度ラグビーワールドカップのキャッチコピーは「4年に一度じゃない。一生に一度だ。−ONCE IN A LIFE−」。日本初、さらにはアジア初開催となる今大会、ぜひ選手を間近で応援し、ラグビーの面白さに浸ってみてはいかがか。

 

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