MLBとNASCARのSNSエンゲージメント率が高い理由とは?
全世界が新型コロナウイルスの影響を受けている中、スポーツ界でもこの情勢に関連した様々な動きがある。そんな中、世界最大のマーケティング調査会社・ニールセン傘下の「ニールセンスポーツ」は、プロスポーツクラブや関連企業の取り組みについての調査や事例報告を定期的に配信。AZrenaではニールセンの協力を元に、コロナウイルスに関連した“世界のスポーツ団体”の動きをレポートしていく。
共通点は「動画コンテンツの配信」
(上記グラフ緑がTwitter、グラフ紫がFacebookについて)
参照:『COVID-19 SOCIAL CONTENT RATINGS UPDATE』Nielsen Sportsより
2020年3月12日〜3月18日と、3月19日〜3月25日の期間を比較すると、6つの米スポーツリーグのうち、プロ野球リーグ・MLBとモータースポーツ統括団体・NASCARだけが、FacebookとTwitter両方でエンゲージメント率を伸ばしている。
この2つのリーグに共通しているのは、動画コンテンツの配信が多いことだ。過去のレースや試合をフルタイム配信することもあれば、名シーンをピックアップして届けたりもする。MLBの開幕予定日だった2020年3月26日には、過去の開幕戦を立て続けに配信し、「#OpeningDayAtHome」のハッシュタグとともにクラブや選手もSNSで発信して盛り上がりを見せた。
Kick off your #OpeningDayAtHome by watching @MikeTrout go 5-for-5 at Yankee Stadium in 2018! https://t.co/fBBFy3XFuy
— Los Angeles Angels (@Angels) March 26, 2020
What are your favorite Opening Day memories?! I think we all need to talk some baseball together today!
— Jameson Taillon (@JTaillon19) March 26, 2020
eスポーツとしてのコンテンツも多い。NASCARのFacebookでは、eNASCARについて積極的に取り上げ、レース動画などをアップしている。バーチャル上で競技を発信することで、これまで関心がなかった人々にも親しみやすい仕組みを作っている。
.@IamTrevorMay vs. @amir_Garrett@snellzilla4 vs. @hunterpence
The @MLBTheShow Players Tournament starts NOW. https://t.co/l0hnxxVx6o
— MLB (@MLB) March 28, 2020
YouTubeやFacebook、リーグ専用メディアなどで配信している動画を、Twitterで効果的に拡散していることも似ている。Twitterは、ひとつの導線となっているのだ。
You can now watch the past two years of MLB action (including postseason) for FREE on @MLBTV: https://t.co/kdTDt3wGnX pic.twitter.com/eAT59Nv1qg
— MLB (@MLB) March 22, 2020
With a field that deep, did you really think we weren't going to stream the eNASCAR Pro Invitational Qualifier?
Sunday, 10:55 AM ET | https://t.co/pKBfkg6Ln4 pic.twitter.com/f7QZmAsebJ
— NASCAR (@NASCAR) March 28, 2020
オンラインであっても、ファンとの距離を近くすること。これが、今を乗り越えるためのスポーツ界の一方策であることは間違いないだろう。
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