コロナ禍でもエンゲージメント率UP。WWEとMLSが数字を伸ばした理由
全世界が新型コロナウイルスの影響を受けている中、スポーツ界でもこの情勢に関連した様々な動きがある。そんな中、世界最大のマーケティング調査会社・ニールセン傘下の「ニールセンスポーツ」は、プロスポーツクラブや関連企業の取り組みについての調査や事例報告を定期的に配信。AZrenaではニールセンの協力を元に、コロナウイルスに関連した“世界のスポーツ団体”の動きをレポートしていく。
米各スポーツリーグにおけるSNS全体のエンゲージメント率の推移(Facebook、Instagram、Twitter)
2020年3月26日〜4月1日と4月2日〜4月8日の期間を比較して大きくエンゲージメント率を伸ばしているのが、北米プロサッカーリーグ・MLSと米プロレス団体・WWEだ。
鍵を握るのは...やはりファンとの“相互”コミュニケーション
各スポーツリーグにおける各SNSのエンゲージメント率の推移(Facebook、Instagram、Twitter)
同じ期間においてMLSでは、Instagramのエンゲージメント率が53%も上がったことが大きく影響しているといえる。
3月では米モータスポーツ統括団体・NASCARの、ファンとの“双方の”コミュニケーションを意識した投稿におけるエンゲージメント率が高かった。※
※こちらの記事参照:https://azrena.com/post/15087/
今回のMLSもまさにそうだ。サッカーが題材の映画を複数挙げて「2つ選ぶならどれ?」と問いかけたり、過去のMLSプレーオフ試合のとあるチームの布陣を国旗で表し「いつの、どのチームか?」と投げかけたりと、ファンとの関わりを作り出した。これらの投稿でMLSは高いエンゲージメント率を獲得している。
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起爆剤は、プロレス界最大の“祭典”
WWEが見せた急激なSNSの盛り上がりは、世界最大のプロレス大会「Wrestla Mania 36」の開催によるものである。新型コロナウイルスの影響から、無観客での開催となっていた。そのかわり今回は史上初の2日間配信となり、全試合がWWEチャンネルでライブ配信された。
選手らの対戦相手への燃える思いと迫力満点の戦い。プロレスならではの世界観を、野外を舞台にしたアクション映画のような演出とともに映像で描ききった。むしろ映像だからこそ実現できたエンターテインメントの形だった。それゆえに、各SNSで配信された名プレーや選手写真のエンゲージメントが高かったとも言えるだろう。
#TheBeast has been dethroned.@DMcIntyreWWE is your NEW #WWEChampion! #WrestleMania pic.twitter.com/ruWyhlBNer
— WWE (@WWE) April 6, 2020
2020年4月2日〜4月8日の期間で、最もエンゲージメントが高かった投稿3位にランクインしている投稿もある。
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長引くウイルスとの戦いの中で各リーグがどのようなSNS施策をとるのか、引き続き注目していきたい。
☆お問い合わせ先
ニールセンスポーツ担当:荒木
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