【前編】フットサル界を牽引する、もう1人の“黄金世代”。小野大輔は己の道を貫き通す。

2014.05.19 AZrena編集部

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今回ご登場いただくのは、フットサル好きの間では「レジェンド」ともよばれる湘南ベルマーレフットサルクラブ所属、小野大輔(おのだいすけ)選手。日本だけでなくイタリア、スペインでもプレーをした小野選手の波瀾万丈なエピソードを聞いてきました!

 

実はサッカーと野球を並行してやっていた

 

-まず、フットサルと出会うまでの経緯を教えてください

幼稚園の時、キャプテン翼(国民的サッカー漫画)が大好きで、一人でずっとボール蹴っていましたね。それがまずボールを蹴る。ということをした始まりです。

 

-キャプテン翼というと、たくさんの技がありますが、何に憧れたとかはありますか?

とりあえず、スライディングがかっこいいなと。それで、コンクリートでスライディングをしたら、これは痛ぇんだ。とわかりました。それで、サッカーやめた!となりましたね。

 

-やめるの早いですね(笑)痛くてやめたんですか。

はい。父が野球好きだったんで、結構公園にキャッチボールをしに行ってましたね。ただ、小学校2年くらいで、親に野球かサッカーどっちかはやっておきな!と言われて、そこまで理由は無かったんですがサッカーを選びました。

 

-サッカーを選んだ理由は。

強いて理由を言うなら、野球は色々着るものが多いじゃないですか?見た目だけで簡単に出来そうなサッカーを選びましたね。そこからはずっとサッカーです。完全にフットサルに変わったのは、高校卒業して17.8歳くらいの時です。

自分は府中市出身なんですが、府中はフットサルという名前になる前から小学生~70,80歳のシニア世代、女性関係なく集まって、正月に大会をするんですね。なので、室内サッカーというのは慣れていました。だからサッカーと平行して室内でボールを良く蹴っていた。という感じです。本格的に自分がフットサルを選ぶまでは、サッカーとフットサルを普段から両方やってましたよ。

 

-両方やってた時は、どっちが面白かったですか?

その時はもちろんサッカーの方が面白かったです。9:1くらいでサッカーよりでした。ただ、高校を卒業して、1つ下に中村憲剛(現川崎フロンターレ所属)がいたり、同い年に伸二(現ウェスタン・シドニー・ワンダラーズFC所属:小野伸二)等ゴールデンエイジのメンバーがいて、さすがにこいつらには勝てないな。と思って、サッカーでプロを目指す事は諦めました。

 

-そこからフットサルに転身されたきっかけは何だったんですか?

当時、府中に上村信之介というミスターフットサルと呼ばれていた人間がいたんですね。一度試合をしたんですが、やっぱり凄かったんですよ。上村さんの動きを見てたらフットサルの世界はこんなに奥が深いんだな。と思うようになりました。それで、上村さんがいるチームに入れてもらうことになったのが、真剣に取り組むきっかけですね。

 

-足下のトリッキーなプレーは元々得意ですよね。

大好きでしたね。得意でした。そこも魅力の1つでしたね。良かったですよ、ここでフットサルをやることにして。当時めちゃくちゃだったんで(笑)

 

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海外移籍、日本代表での苦い経験

 

-小野さんは2005年から約3年間海外でもプレーをされていますが、海外に行くきっかけは何だったのですか。

府中のクラブチームに入って、その中にいる先輩達と新しいクラブチームを作ろう。ということになり、チームを作ったんですね。2003年に。そのチームで全国大会(現PUMA CUP)で3位になりました。その大会を代表監督が見てくれていて、日本代表に入る事が出来ました。そこで、W杯も出る事が出来たのですが、イタリアと対戦し0-5の完敗。手も足も出ませんでした。どうしたらいいだろう。手っ取り早いのはイタリアに行くことだ!ということで行きました。

 

-さすがアクティブですね!海外に挑戦される方ってそういう感じの人結構聞いていて、多いですよね。とりあえず行ったらなんとかなる!みたいな。勢いって本当に大事だと思います。

本当はスペインに行きたかったんですけどね。まずはイタリアを分かってからにしようと。結果、イタリア1年、スペイン2年いましたね。

 

-戻ってきて、プレーが見違えるように良くなったんじゃないですか。

戻ってきて、W杯出たら初戦の開始1分半で靭帯を切りました。最高の流れですね。

こいつ何してくれてんだ!みたいな(笑)ブラジル開催におけるブラジルvs日本なんで、一番最初のオープニングゲームで開始早々靭帯切った日本人がいるって話題になりましたね。

 

-ある意味伝説ですね!

その代表に入った2004年の前も代表に呼ばれたこともあったんですけど、練習のやり方にちょっと納得がいかなくて、そういう旨の発言をしたら、当時代表に呼ばれなくなってしまいました。それで監督が変わった時に、また呼んで頂いて、代表になれたんですよね。まとめると、俺はとんでもない奴です(笑)

 

-当時はとても大変だったかもしれませんが、色々な苦労をされているとも言えますよね。小野さんが感じる、サッカーとフットサルの違いは何ですか?

難しいな…。意思の疎通ですかね。これは俺の意見ですが、比べ物にならないくらいフットサルは意思の疎通が必要だと思いますよ。サッカーにおいても超一流の選手・チームは別かもしれませんが。ただサッカーの場合は、ドリブルがとても上手い人がいると一人で突破出来たりすることも多いんですけど、フットサルはそうはいかない。一緒に食事をしたり、チームメイトのことを理解したりして結束力を上げていくことは、本当に大事です。個だけでは勝てない。チームワークが全てと言っていいくらい大事です。

 

-なるほど。フットサルはボールを持ってから考える時間も少ないですし、チームメイトが状況によってどういう動きをするか分かっていることが本当に大事なんですね。

はい。なので移籍してチームが変わると大変です。そのチームの人間の性格から身体能力までインプットして、例えば足が遅い選手には、前目にゆっくりパスを出そう。とかを考えながらプレーします。

 

【後編】へ続く