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【淡輪ゆきのSports Days】普通の女の子である私が、スポーツに熱中する理由

2016.06.30 / 淡輪 ゆき

淡輪ゆき

 

はじめまして、淡輪ゆきです

今回からAZrenaで記事を書かせて頂くことになりました。淡輪ゆきと申します。リポーター経験しかない私がこのような形でスポーツの記事を連載で書かせて頂けることになるなんて大変光栄です。

まず私がどんな人間なのか簡単にご説明すると…
昨年野球、サッカー、ラグビー、バスケット、テニスなどなど…様々なスポーツを年間100試合以上生観戦した、いわゆる"スポーツ馬鹿"です。笑

幼い頃、家族と球場で野球観戦をする時にいつも疑問に思うことがありました。客席にいるこの人たちは今日会ったばかりの他人同士のはずなのに、応援しているチームが点を取るとハイタッチしたり乾杯したり、負けた時は愚痴をこぼしあってお疲れ様でしたって慰めあったり、おそらく数時間前に会ったばかりの赤の他人で自己紹介もしていないだろうに、なぜそんなに親しげなのかと。

ですが今となれば、自分も偶然隣の席に座っているおじさまと、まるで幼い頃から知っている大好きな親戚のおじさんみたいな気持ちでハイタッチ!

だからといって、幼い頃に自分が抱いていた疑問へ回答ができるわけではなくて、今でもなぜそうなるのかは、きちんとした理由は説明できません。でもこの人と人を繋げてひとつにする力が、スポーツの魅力だと思っています。

淡輪ゆき

なぜ人はスポーツを見るのか

赤の他人である選手がヒットを打とうがシュートを決めようが、それを観た人がお金をもらえるわけでも褒められるわけでもない。その人の人生にはなんら変化は起きないはず。それでも人はスポーツを見る。お金を払って球場に行く。それはなぜか。自分自身に置き換えて考えてみました。

私がスポーツを見るのは、単純にスポーツ好きという事を除けば、試合を見ると、私生活のモチベーションが上がるからなんです。
その試合の結果がどうであれ最終的に、「よし。私も明日からまた頑張ろう」と思えるのです。

どうでしょう。スポーツ好きな人はきっとご自身がそうだし、そうでない人も、周りにこんな方はいませんか?

応援しているチームの大事な試合の前はなんだかソワソワして、早く仕事を終わらせて球場に向かい、試合中得点すれば思わず立ち上がって、勝てばまるで自分がプレーしたかの様に喜んで、翌日もなんだかずっと楽しそう。逆に負けると絵に描いたように肩が落ちて本当に悔しそうで、まるで自分の頭上だけ天気が悪いんじゃないかっていうくらいどよーんとした空気...自分が試合に出るわけでもないのに(笑)

淡輪ゆき

 これはスポーツ好きの人特有のことかもしれませんが、やはりオリンピックや日本代表戦ともなれば、日本中がそのためにスケジュールを組んで、仲間と集まって観戦したり、会社帰りに電車の中でスマホを使って中継を見たり、スポーツバーに行けばお店の中はみんな友達で、勝ったとなれば街中ファミリー状態!

これって、単純に凄いことですよね。“スポーツには人を動かす力がある”。これも私が思うスポーツの魅力のひとつです。

スポーツから得る感動は人の生きる上での活力になる

人生で一度は、スポーツを見て何かしらの感情を抱いたことがあると思います。興奮や熱狂、悔しさや怒り、、おそらくその中で最も得たいもの、それは「感動」ですよね。人は感動すると、自らの生活モチベーションも上がります。その上で、もしその試合に出ている選手が自分の家族や友達だったら、感動はもっと大きくなりませんか?

なぜそうなるのかといえば、今までその人がどんな想いで努力してきたかを知っているから。その試合が、その人にとってどんな意味があるかを知っているから。だから自分のことのように緊張するし、嬉しい気持ちや悔しい気持ちが芽生えるんですよね。

視点をさらに広げれば、そのチームが、そのスポーツがどんなものなのかを知れば知るほど、試合を見た時の感動の量は多くなる。感動の量が多ければ多いほど、その後自分が得るパワーも大きくなるはず。

2013年、私はソチ冬季パラリンピックの現地リポーターをさせて頂きました。そこで、伝えなければ伝わらないことが世の中にはたくさんあることを知りました。そこにある感動は、誰かが伝えなければ誰にも知られずに消えてしまう。この感動や想いを伝えることによって、誰かの人生が少しでも良い方向に変化するかもしれない。スポーツを通して生きる上でのモチベーションが少しでも上がるかもしれないと考えた時に、私はこの感動が誰かに伝わる前に消えてしまうのは、もったいないと思ったのです。

だからこそ私は、スポーツを観る人とスポーツや選手の「パイプ役」になりたいのです。選手が私達にとって家族や友達の様な存在になれるくらいに距離を近づけたい。人々がその試合を観た時に得る感動が増えれば、一人ひとりの生きる活力に繋がって、最終的には大げさかもしれませんが、日本の活気や絆に繋がると信じています。

プロでスポーツをやっていたわけではないく、ライター経験があるわけでもない。でも、だからこそ書けるものがあると思っていますし、純粋にスポーツ好きの目線で感じたことや想いをどんどん綴っていくつもりです。至らないところは多々あるかと思いますが、これを読んで、今までスポーツと接点がなくても、少しでもスポーツに興味をもってくれたり、そのスポーツを見るのがおもしろくなってくれたらとても嬉しいです!

淡輪ゆき