「リオvs東京」— リオ五輪・パラリンピック開幕前!2020年東京大会との国民注目度を比較
リオデジャネイロ五輪の開幕が約1ヶ月後に迫っている。そして4年後の2020年には東京五輪を控えているが、リオ五輪と東京五輪では、日本国民の注目度はどちらが高いのか。また、五輪閉幕後に開催されるパラリンピックへの関心度はどの程度のものなのか。スポーツマーケティングリサーチ会社「レピュコム」のデータから、世界最高峰のスポーツの祭典を読み解いていく。
※本調査は2016年3月、16歳~59歳の男女2,060人にインターネットを通じて行われました。
国民の興味は、自国開催の東京五輪に軍配
※オリンピック興味TOP1・・・夏季もしくは冬季オリンピックに「とても興味がある」と答えたスコア
※パラリンピック興味TOP1・・・夏季もしくは冬季パラリンピックに「とても興味がある」と答えたスコア
はじめに、「リオ五輪、東京五輪をどの程度楽しみにしているか?」という調査では、リオ五輪を楽しみにしていると答えた者は全体で49%を記録し、東京五輪を楽しみにしていると答えた者が60%と上回った。やはり、国民の興味は自国開催の東京五輪に傾いているようだ。
しかし、事前に行われたオリンピック自体への関心度調査で「とても興味がある」と答えた「オリンピック興味TOP1」層の回答を見ると、リオ五輪、東京五輪ともに92%と全く同じ数値に。五輪への興味が強いスポーツファンは、自国開催でなくとも大会自体に強い関心を抱いていることが分かった。
パラリンピックへの関心も上々
次に、障がい者スポーツ最高峰の大会であるパラリンピックに目を向ける。「リオパラリンピック、東京パラリンピックをどの程度楽しみにしているか?」という調査では、リオパラリンピックを楽しみにしていると答えた者は全体で24%を記録し、東京パラリンピックを楽しみにしていると答えた者が37%と上回った。
また、「オリンピック興味TOP1」層の回答では、リオパラリンピックを楽しみにしている者は49%を記録し、東京パラリンピックを楽しみにしている者は63%に到達。なお、事前に行われたパラリンピック自体への関心度調査で「とても興味がある」と答えた「パラリンピック興味TOP1」層の回答も、リオに比べ東京を楽しみにしている者のほうが6%上回っている。
この結果からは、自国開催の五輪で国民の障がい者スポーツへの関心が高まっていることが読み取れる。今年4月には障がい者サッカーの7競技団体を統括する「日本障がい者サッカー連盟」が設立されるなど、日本の障がい者スポーツ界では2020年に向けた取り組みが進められており、期待が強まる一方だ。