VRで選手バスやロッカールームを!メルカリが提供するピッチ外での満足体験

2017.09.27 堀 友美

テレビでも多数CMが放送されるなど著名なフリマアプリ「メルカリ」。これを運営する株式会社メルカリが明治安田生命J1リーグに所属する鹿島アントラーズのクラブオフィシャルスポンサーとなってからおよそ5か月が経過した。
そして9月9日、冠試合となる「mercari day」をカシマスタジアムでのホームゲーム、大宮アルディージャ戦にて実施したのをご存知だろうか。

このほどカシマスタジアムには高密度Wi-Fiが導入されたが、これに絡むのがこの施策。そして、mercariと鹿島が提案するのは“インターネットとスポーツ観戦の新しい楽しみ方”である。

4月8日に行われたセレッソ大阪との一戦でも両者は様々なイベントを用意し、多くのサポーターに「メルカリ」を知ってもらうだけでなく、そのアクティビティに興味を持ってもらうことに成功した。

 

※参考記事:鹿島アントラーズ×メルカリが生む、スポーツ界のデジタルイノベーションとは?

 

しかし、冠試合は今回が初めて。そこに向けてメルカリがどのような準備をしてきたのだろうか。

 

リアルとネットの境は無くなってくる

「4月7日にクラブオフィシャルスポンサー契約を締結して、私たちメルカリがスポーツに協賛することに意外性があったのか、かなり反響は大きかったです。メルカリはIT企業なのですが、当日の施策は実際に印刷した写真がプレゼントされるPICSPOTなど“リアル”を意識している点が良い意味で響いたみたいです。

今後、リアルとネットの境目はどんどんなくなると思っていますし、融合してそれぞれの良さがあるとも思っています。私たちもIT企業だからといってオンラインが全て、という訳ではありません。リアルでの魅力を使えるところはどんどん活用していきたいです」こう語るのはメルカリで広報を務める片山悠氏だ。

4月8日のイベントではメルカリのサングラスやTシャツなどのノベルティグッズやPICSPOTでの写真プレゼントなどを行い、“形”としてサポーターの手に残るものが多かった。そして、鹿島のグッズや選手が着用したユニフォームなどが出品される“リアルタイム出品”も好評だ。

 

VRを通じて、選手の目線を…

 

「今回は“初”冠試合ということで何かコンテンツを考えようということになりましたが、僕らは物を売っているわけではないので、例えばビールを安く提供したりはできません。

しかし、カシマスタジアムが高密度Wi-Fiを整備したこともあり、テクノロジーカンパニーとしてITとサッカーの融合で何か面白い見せ方ができればと考えました。そして、VRというアイディアにたどり着きました。試合前の選手の目線を見せることができれば、見る側も試合に向けてテンションが上がるかな、と。試合前の臨場感をより味わえる、スポーツが好きな人がもっと好きになるようなものを作っていきたいなと思ったんです。そういうものを魅せることで、より盛り上がりが生まれるんじゃないかな、と」
メルカリの小泉文明社長はこう話した。

今回、360°VR動画というアイディアを実行するにあたって、クラブオフィシャルスポンサー契約の際にも関係していた株式会社SkyBallが関わっている。創業当時から中村俊輔のFK動画などでVR×スポーツの可能性を探っていた同社のサポートは、施策の実施にあたって大きな力になったようだ。

 

参考記事:中村俊輔360°FK動画の仕掛け人。iemoから独立した熊谷祐二が語るスポーツ×VRの新たな時代