NFLがチームに教材を配布。怪我のリスクを減らす5つの戦略
NFLの100回目のシーズンは、2019年9月6日に「パッカーズvsベアーズ」という伝統の一戦で幕を開けた。
選手にとって、シーズン開幕前に行われるトレーニングキャンプなどの“準備期間”は、良いシーズンを迎えるための重要な時間である。しかし、この準備期間で怪我をしてしまい、開幕に間に合わないどころか、最悪の場合はシーズンを棒に振ってしまう選手も。
そこでNFLは2019-20シーズン開幕前に、怪我のリスク(特に下肢の損傷)を減らすための教材をチームに配布していた。
The sun rises on our 100th season.
Who’s winning #SBLIV? #NFL100 pic.twitter.com/VUKUewKtV1
— NFL (@NFL) September 5, 2019
NFLのデータでは、キャンプ開始から3日間の“順応期間”の直後に、ハムストリングや脚の付け根など、下肢の損傷が発生しやすいという。そのデータをもとに、NFLは5つの戦略を示している。
①トレーニングキャンプに向けて精神的、肉体的な事前準備を自分で行う。
②事前準備ではブレイクを挟みながらトレーニングし、元の筋肉量まで戻す。
③徐々にトレーニング量を上げていく。
④ハイスピードランニング、エキセントリックトレーニングを取り込む。
⑤睡眠や食事を自己管理をする。
教材では、開幕戦をベストコンディションで迎えるために、選手自身に事前準備を行うことを促している。
また、④のエキセントリックトレーニングとは、関節を動的に変化させながら筋肉を収縮させるトレーニングである。このエキセントリックトレーニングや、重量上げを取り入れたコンセントリックトレーニングを推奨しており、それによって怪我のリスクが減るという結果が出ている。
専門家によれば、効果的な練習プランは怪我を防止するために重要であり、下肢損傷のリスクの大幅な軽減が期待できるとのことだ。